井穴刺絡研究会　掲示板

上腹部、ミゾオチ、ミゾオチの左右共にカチカチで指が入りません。　あまりに硬いので指が入らず圧痛を確認することができないくらいです。

　しかし、ゆっくりと押さえると右の季肋部の圧痛が強く感じています。
　講習会に参加された先生方にも腹診をしてもらいましたが、全員が同意見です。
　肝臓の治療に右Ｆ２井穴刺絡をすると、直後から右の上腹部の硬さが取れてきました。

　左の上腹部も硬いので胃の治療に左Ｆ１Ｆ６井穴刺絡をしました。
　左も硬さが取れてきたので、肝臓や胃腸が弱っているのを触られたく無い＝腹筋を硬くしてガードしているのだと思います。
　現状の改善に井穴刺絡の治療とその原因がわかれば、生活の改善が最も重要な事だと思います。

昨日の講習会の最後にモデルになっていただいた男性、「どこも悪いとこが無いんです」と
動診ではどこにも痛みは出ません。
ところが腹診をすると臍から下が痛みます!

お腹の調子を聞くと、時々下痢をする=副交感神経の症状です。
H5F5せいけつ刺絡をすると楽になって、腸の治療に左F6せいけつ刺絡で下腹部の痛みは解消しました。

先日の講習会でもどこも悪いとこが無いと遠慮された方も、良い治療のもモデルさんでした。

60歳代女性主訴は頭痛、動診では上を向けない気持ちが悪くなる、腰の動診では前屈や右回転で気分が悪くなります。
眼精疲労もあり目前で文字を書いた紙を揺らすと目をつぶるほどです。
右の見え方が悪い、一年前に買ったメガネが合わなくなったのか、元々合わないのか
両膝の痛みがあります。
しゃがみ込みで痛み、正座も痛む、が、ベッドの端から足首を出せば痛み軽減、しかし、両膝は変です。

頭痛や頭のぐらぐらする感じめまいの症状は小学生の時にデングリ返りをした後から、いくつか副交感神経の誘因もあります。

仰向けに寝ると枕が低いだけで気分が悪い、枕にスポーツタオルを四つ折りにして敷くとなんとか寝られます。
腹診では右の腎臓の圧痛があります。
まずは腎臓の治療にみぎF3せいけつ刺絡、腎臓の圧痛改善右目の見え方も少し改善。
すると右上腹部の肝臓の圧痛がわかるようになっています。
右F2せいけつ刺絡をすると右上腹部の圧痛改善して右目の視力視覚も改善して眼精疲労も随分楽になってます。

この時点で枕のタオルは外しても我慢できる程度になっています。
体質でもある副交感神経を抑制するためH5F5せいけつ刺絡すると、眼精疲労も頭のグラグラ、頭痛も取れ枕もタオル無しで良くなりました。
さらに、確認するのを忘れていた膝の痛みもしゃがみ込んでも痛みが出ません。
この膝の痛みも副交感神経が関わっていたようです。

ご参加いただきました皆さん、お疲れ様でした。
午前中はせいけつ刺絡の“鑑別診断”についてお話しさせていただきました。
午後からは質疑応答と治療の実技指導、その中で面白かった症例がありましたので投稿します。


■気になるホクロにパイオネックス

動診では前屈がちょっと辛い、指が床まで届かない、フクラハギが突っ張って痛い状態です。
腹診もしてとっても気になる鼻のホクロがあるのでパイオネックス0.6を貼りました。
前屈がとても楽になってビックリです。

さて、次に気になるホクロが右鼻の横大腸経の「迎香」にあります。
大腸経は振り向きをコントロールしているので、振り向きの動診をすると右振り向きの可動域制限があります。
迎香にパイオネックス0.6を貼ると、ぐるっと振り向けるようになりました。

ほくろって、何か治療家にお知らせしてくれているのだと思います。
治療の最初にやりましたが、治療が終わっていま一つ効果欲しい時、ホクロを見てください。
参加された先生方、明日は患者さんのホクロを見つけて貼りたい！となりました。

半年ほど前、リウマチのお母さんの治療の付添いで来られた娘さん、オシッコのニオイがこの２年間とても強くなって困っているので治療しました。

　昨日、お母さんが買い物に来られて娘さんのおしっこのニオイが良くなったと報告がありました。
　オシッコ・泌尿器系なのでＦ３Ｆ４井穴刺絡と壊れているところがありそうだったのでアミノ酸「壷丸ごと」で一カ月するとだんだんにおわなくなったそうです。

５０歳代、女性。腰痛などなんだか体調は不調です。

　動診は後屈や側屈で痛みが出てますが、それよりも腹診の右上腹部の痛み、左も上腹部に圧痛があります。
　毎晩ビールを５～６本、食事の後に左の肩甲骨の下に鈍痛を感じることがあります→膵臓。
　右上腹部、季肋部の圧痛は肝臓なので、右Ｆ２井穴刺絡を５回（２００回くらいの刺絡）
　右Ｆ６井穴刺絡を２回（１００回刺絡）右Ｆ５井穴刺絡をやってみましたが反応無し、交感神経の抑制に右Ｆ４井穴刺絡をしましたが、、、圧痛は軽くなるものの痛みがあります。
　ここまでやって圧痛が取れないのは、確実に“肝臓が壊れている”と考えても良いと思います。

　左の上腹部の圧痛は膵臓、食後の左背中の鈍痛を考えても膵臓です。
　こちらは左Ｆ６井穴刺絡を３回（１００回くらい刺絡）でだいたい良くなっています。
　遠くからの来院でしたので、アミノ酸と水素を渡して、次回まで酒は飲まないことにしました。

３０歳代、男性。右の肩コリで来院、子どもの頃に喘息もありました。

　首の動診では右肩にコリ感があります。
　腹診は、右の季肋部＝肝臓＝肋骨の下に指が入りません！
　患者さん自身にも左右の季肋部の硬さを比較してもらいました。

　単純な筋肉系の肩コリの治療ではなく、肝臓の肩コリの治療です。
　右Ｆ２井穴刺絡を５回刺して…やっと２００回くらい刺絡できました。
　治療後は右季肋部が少し柔らかくなって、右肩のコリが改善しています。

　改善したところで胆嚢の症状を診ましたが圧痛などありませんでした。
　肝臓の治療効果を上げるために右Ｆ６Ｆ４井穴刺絡をすると、さらに右季肋部は軟らかくなって右肩のコリは改善しています。
　が、まだ左右差があるので、お酒を止めること、肝臓の治療をすることをおすすめしました。

　子どもの頃の喘息（アレルギー症状＝副交感診神経の亢進）があるか、試に左Ｈ５せいけつ刺絡をしましたら、呼吸の感じが変わっています。
　気管支拡張剤を２年くらい使ったので、心臓の影響を調べるために左Ｈ３井穴刺絡をすると呼吸が楽にたくさん入るようになっています。
　現在、喘息の症状は無いので、肝臓など交感神経の抑制の治療が良いと思います。
　全身の交換んし罫を抑制するＨ６せいけつ刺絡と百会の頭部刺絡をやって終了。

　仕事の疲れでたまった肩コリを里恵先生がほぐしています。

腹診で右下腹部に小さくて強い圧痛があります。盲腸・虫垂の炎症が考えられます。

　虫垂炎の治療では右Ｆ１Ｆ６井穴刺絡で対応します。
　虫垂炎手術後の痛み、癒着の痛みでも右Ｆ１Ｆ６井穴刺絡で改善します。

　右Ｆ１Ｆ６井穴刺絡をしましたが、まったく変化ありません。
　となると、右下腹部の圧痛は腸の圧痛＝盲腸部の痛みと考え、腸の治療に使う左Ｆ１Ｆ６井穴刺絡をしました。
　治療直後から痛みが改善しました。

　右下腹部の痛みですが、左Ｆ１Ｆ６の治療で改善したので腸の痛み＝盲腸部の炎症が考えられます。
　盲腸と虫垂の鑑別診断、とても興味深い治療でした。

肩コリ、背中もこって辛くなる女性です。辛くなると鍼灸治療院で背中や肩の治療をしてもらって何とか生活しています。

　問診の間、鼻水がずるずる出ています＝副交感神経が優位な体質
　動診で肩、背中の症状を確認して腹診をするとミゾオチに痛みがあります。
　早食いの癖があります。
　常に胃に違和感を感じています。

　ミゾオチの強い圧痛、患者さんにも押さえてもらって痛みを覚えてもらってから治療です。
　鼻水がずるずるなので副交感神経が優位に働いている、副交感の胃の症状は胃潰瘍です。
　手の薬指Ｈ５井穴刺絡をしてみると、胃の症状が「あ、変わった」

　胃の感受性が高いので胃の治療に左Ｆ１Ｆ６井穴刺絡をするとますますミゾオチの痛みは改善、と、同時に、肩や背中が楽になっています。
　しばらくすると、さらに肩と背中が楽になっています…肩、背中にはまったく治療していないのに

４０歳代女性、階段から滑り落ちて背中の真ん中に痛みがあります。

　動診では後屈で痛みがあり、腹診では左下腹部に卵巣の痛み、臍の下に至急の違和感があります。
　食後、お腹がジリジリ、ピリピリする感じがあります。

　階段から落ちた打撲の痛みは後程治療することにして、患者さんに取って治療のメリットが大きい婦人科の治療をすることにしました。
　左下腹部の圧痛＝卵巣に確認の指を置いてもらって左三陰交にパイオネックス0.6を貼ると痛みが消失、同時にピリピリした感じも弱くなっています。

　もう一度腹診、患者さん自身に痛む所を探してもらうと下腹部正中線やや右に圧痛があり、右腎経Ｆ３井穴刺絡をすると子宮と思われる下腹部の痛みが解消、同時にお腹のジリジリ・ピリピリした感じも解消しました。

　患者さんは、このお腹の痛みは何をやっても改善しないものと思っていたようで、井穴刺絡と三陰交にパイオネックスの治療で解消したのを驚いていました。