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福岡 1日講習会初級 鍼灸学校の学生 脂肪肝 酒

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月09日(月) 10時35分43秒
昨日は福岡・ぎんなんホールで井穴刺絡1日実技講習会を開催しました。

 参加されたのは鍼灸学校の生徒さん達(30歳から40歳)です。
 社会人を経験され、自分の体にもいろんな変化があり、様々な治療を受けた経験もある人が思うところがあって鍼灸学校に入学されているので探究心も旺盛、学ぶ力も強いのです。

 午前中は井穴刺絡の解説を行って、午後から治療の実技です。
 モデルになっていただいた男性は、筋肉質でどこも悪いところは無さそうだと言われる方です。
 動診をすると首に軽い張り感と可動域制限があり、右肩が落ちています。
 振り向きで気が付いたのが、左の胸鎖乳突筋の腫れ、触ると強い痛みがあります。
 腹診すると右の季肋部にも強い痛み=肝臓です、検査では脂肪肝、ずいぶんとお酒を飲んだようです。

 右肩は自転車で転倒した時にぶつけて以来何週間も痛みが続いています。
 患者さんの要望は、肝臓の治療です。
 初めての井穴刺絡、内臓の治療ができるのが興味津々です。
 右F2井穴刺絡40回で右の季肋部の圧痛が改善しています。
 今夜はお酒は止めてノンアルで養生するように、今日、アミノ酸をプレゼントすることに。

 右肩は打撲の痛みは取れていますが、動かすと痛みがあります。
 いくつもの動きで痛みがあるので、それぞれの井穴刺絡をするとほぼ問題なく動けるように、痛みもずいぶんと解消されました。
 治療の最後は、頭の刺絡を体験してもらうことに、肩コリに百会の横、百会の頭部刺絡をするとクルクル首が回るようになっています。
 
 どんな治療を勉強するにしても、自分で治療するときも、このように治療前の問診、動診、腹診をやって治療を行う、治療後には治療前との変化を確認するこのプロセスがあってこそ治療が成り立つことを説明しました。
 現在2年生、これからいろんな講習会に参加して、時間とお金を使うことになるかもしれませんが、自分の進む道を決める時の指標となるものです。
 限りある時間とお金、どれだけ有効利用できるか!
 スタートをどちらに向かって進むか大切です。

20世紀の医学から21世紀の医学へ

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月09日(月) 09時33分32秒
昨夜は、野口先生と山村先生の症例発表でした、両先生、ありがとうございました。

 野口先生のH5F5の作用の考察、とても興味深いものでした、先生の探究心に脱帽です。
 まだまだH5F5の治療効果には研究する余地がたくさんありそうですね。
 山村先生の症例をお聞きしていると訪問されたところで効率良く、スパッスパッと井穴刺絡で効果を上げられ患者さんとの治療効果の共有ができているクオリティの高さを感じる症例発表でした。
 お二人の次回の症例発表も楽しみにしております。

 両先生の発表で気が付いたので「H5F5井穴刺絡をどのくらいの割合で使われているのか」おたずねしたところ70%~80%はやっているとのことでした。
 皆さんは、どのくらいの割合で副交感神経を抑制するH5F5井穴刺絡をやっていやっしゃるでしょうか?

 戦後の高度成長期の1980年頃までは交感神経の異常興奮の患者さんがほとんどでした。
 しかし、子どもの副交感神経症状のいろんなアレルギーが増えてきた頃でもあります。
 大人は“24時間働けますか!”と、企業戦士でしたのでので交感神経の異常興奮状態が続き炎症を起こした疾患が多かった。

 ただ、確実に平和な日本、とりあえず明日の心配が無くなったこのによる副交感神経の興奮した症状(大人のアレルギー症状)の片頭痛や帯状疱疹、花粉症、潰瘍などが増えつつありました。
 日本人、患者さんが変わったと感じた頃でした。

 この頃の治療は、主に交感神経を抑制する治療、過労で痛みや悪くなった動きを改善させる治療でした。
 鍼灸の治療では、刺せば何とかなる?(交感神経の抑制効果)でしたので、方向は交感神経抑制で良かったと思います。
 20世紀の医学は、交感神経を抑制する治療、鍼灸、漢方薬、癒し、ヨガ、温泉などで良くなった時代だった。
 私も患者さんには交感神経を抑制する黒酢を飲んでもらって…それだけでもずいぶん体調が改善されていました。

 さて、時代は21世紀、浅見先生が「21世紀の医学」に書かれていたように副交感神経も興奮する症状がたくさん出てきて、今までと同じ治療では対応できないことになってきました。
 20世紀までは古典を読んで、1900年前後に流行っていた治療法を踏襲すれば良かったのですがそれでは患者さんを治すことが難しくなっています。
 交感神経の興奮と副交感神経の興奮、それに様々出てきた病気や感染症、薬害などに対応するため…H5F5井穴刺絡を使って、井穴刺絡学を駆使して治療する時代、21世紀です。

今夜8時からです

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月08日(日) 19時30分23秒

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チック症の治療

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月07日(土) 18時36分41秒
こんにちは、TONさん

 患者さんの症状、発症のタイミングを考えると副交感神経の働きが強くなった時に出ているようですね。

①長期の休み明けなど環境の変化があった後に症状が悪化するように感じます。
 休み明けは、子どもたちにとってなにかしらのストレスがあるようで、これが交感神経の働きを強くするか?副交感神経の働きを強くするか?は、その人のその時の常態によって違うので、一概にストレスはこちらとは決められないようです。

②性格はやや神経が細やかなところもあり、学校でもストレスを感じることがあるようです。
 副交感神経が優位な人は神経が細やかで小さなことに気が付きます。
 そんなに大きなカユミではないのに強く痒がる=アトピー性皮膚炎
 そんなにたくさんのほこりや花粉が飛んでいるわけでは無いのに感じてしまって感受性の高い鼻や眼に症状が出る。
 交感神経が強く働いている人は、どちらかというと神経が図太いと言いますか
 なよなよした娘さんが何人か出産、子育てをすると肝っ玉母さんになる(子どもを産み、育て、守る)

③チックの症状以外に軟便
 軟便は副交感神経の特徴ですね。
 交感神経が優位な人は便秘になることが多いです。

④前頭部痛(季節の変わり目など)、
 季節の変わり目の頭痛は片頭痛かもしれませんね。

⑤鼻水(季節の変わり目)がみられます。
 季節の変わり目は気圧の変わり目、変動期にあたりこれに副交感神経が反応することは多いです。
 季節の変わり目→花粉症=冬から初夏になる途中の気圧の変動期

⑥学校より自宅でゆっくり過ごしている際にチックの症状は強く出るようです。
 自宅は守られている環境で副交感神経が優位な場所です。
 健康的に交感神経が働くような生活にすると良いかもしれませんが、その条件は人によって違うので考えなければならないですね。
 何か、スポーツができると良いですね。

⑦副交感神経を抑制する井穴刺絡は、手足の薬指H5F5が良いと思います。
 パイオネックスゼロを手足の薬指に貼るのはどうでしょう。
 手は気になるなら、足に貼って靴下を履けば気にならないかもしれません。

 ご参考にしていただければ幸いです。

チック症の治療

投稿者: TON
投稿日: 2025年06月07日(土) 14時16分51秒
はじめまして。
井穴刺絡については初心者で、これから勉強していこうと思っています。
さて、2年半程前からチック症で受診されている、現在11歳の男子についてです。2021年夏頃からチックの症状が出始め、瞬きや首を上に向ける、鼻をすするなどの動作チック及び、「あっあっ」など声を出す音声チックが続いているとのことで来院されました。週1回の治療で4ヶ月ほど通われ、一時はチックの症状は自宅、学校ともゼロではないもののほとんど気にならない程度まで収まっておりました。治療は肩背部の筋緊張が強く、大変くすぐったがりでもあったため、背部の小児はりのみ行っておりました。その後、症状は落ち着いたり強くなったりの繰り返しで現在に至っております。
傾向として、長期の休み明けなど環境の変化があった後に症状が悪化するように感じます。性格はやや神経が細やかなところもあり、学校でもストレスを感じることがあるようです。
チックの症状以外に軟便、前頭部痛(季節の変わり目など)、鼻水(季節の変わり目)がみられます。
学校より自宅でゆっくり過ごしている際にチックの症状は強く出るようです。
最近の治療は筋肉の動きをコントロールしている肝経の経穴を中心に大衝、山陰交、太谿、関元、身柱、肝兪にパイオネックス、後頭部〜腰部にかけて小児はりを行っています。
子供の疾患や症状では交感神経の異常興奮とされており、H6F4にパイオネックス0で刺激を数回試みてみたのですが、あまり症状に変化はみられませんでした。痛みに非常に敏感なお子さんなので、井穴刺絡は難しくパイオネックスを使用しました。
以上、これまでの経過と現在の施術について記載いたしました。
症状が強く出ている時を10とすれば、現在は5〜6くらいの状態です。今後どのように治療を進めていけばよいのかご指導の程、どうかよろしくお願いいたします。

8月3日「内科疾患」プログラム

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月05日(木) 09時30分16秒
8月3日(日曜日)開催  井穴刺絡実技強化実習「内科疾患の治療」

・井穴刺絡の特徴は、内臓や婦人科の治療を再現性高く行うことができることにあります。
・腹診をすると中高年の多くに腎臓や肝臓、胃腸、膵臓などを傷めている患者さんが多い。
・女性の体調、病気とは言えないのですが、婦人科の不調で悩んでいる患者さんがいます。
・内科的な手術、帝王切開、会陰切開などで手術をされた後遺症が原因の腰痛や肩こりが
 ありますが、患者さんは「まさか20年も前の手術が原因!?」、手術後の後遺症の
 治療が井穴刺絡や圧痛点の治療で改善されます。
・中高年の腰痛、通常の腰痛治療で改善しないのは、内科婦人科疾患が原因の腰痛。
・肩コリが肝臓や胆のう、心臓、膵臓が原因だった症例は多数です。

■8月3日「内科疾患の治療」プログラム

ご参加の先生方のリクエストや下記の病気や症状の中から、または、ご希望の病気や症状の治療の解説、実技を行います。

1.井穴刺絡の治療の手順…問診、動診、腹診 どの井穴を選んで治療を始めるか
2.様々多数の症状を持った患者さんの治療
3.交感神経の症状も副交感神経の症状もある患者さんの治療
4.原因が副交感神経のアレルギーに交感神経の炎症もある患者さんの治療
5.頭の刺絡をしなければ改善しない症例
6.患者さんの症状病歴の何を第一選択肢とするか
7.現状はここまでと判断する場合…器質的変化、壊れている患部への対応、説明
8.寝姿で診断する内科疾患の井穴刺絡
9.腰や背中をトントン叩くことでわかる臓器の腫れや炎症
10.内臓疾患で記憶された痛みや違和感の解消
11.手術でなくなった臓器の違和感(幻肢痛の様な症状)
12.妊娠出産にまつわる症状や治療、養生法(つわり、逆子、帝王切開、会陰切開、授乳など)
13.眼、視覚、眼精疲労と肝臓や胆のう、頭の刺絡
14.患者さんのデーター(問診、動診、腹診)から導き出される井穴の選定、治療の組み立て
15.患者さんができる養生法、治療法の解説…治療効果を維持してさらに効果を上げる
16.心身のストレスが高位中枢の自律神経を興奮させた治療と鑑別診断
17.鑑別診断とは病気や症状の原因の探究をする治療診断法…肺と心臓、肝臓と胆のう、胆のうと腎臓
     子宮と膀胱、大腸と卵巣、胃と膵臓と十二指腸、普通風邪と感染症の風邪、胃潰瘍と胃炎
     冠動脈→狭心症と攣縮、喘息と心臓の呼吸、パーキンソンとそれ以外の症状
18.認知機能の改善…血圧の下げ過ぎ、食品で改善する場合
19.薬の副作用の治療…交感神経の症状、副交感神経の症状の改善法
20.健側の治療で観測が改善するか、確定診断と治療。
21.肺・呼吸器疾患の治療…喘息、肺炎、気管支炎、風邪、鼻水[呼吸器の肩コリ]
22.心臓疾患の治療…狭心症、心筋梗塞、動悸、息切れ、胸の痛み[心臓の肩コリ]
23.肝臓疾患の治療…急性肝炎、肝肥大、肝硬変[肝臓の腰痛・肩コリ]
24.胆嚢疾患の治療…胆のうの炎症、胆石の痛み[胆嚢の腰痛・肩コリ]
25.腎臓疾患の治療…腎炎、膀胱炎、頻尿、尿モレ、浮腫み[腎臓の腰痛]
26.膵臓疾患の治療…膵炎、糖尿病[左腰痛、左背中や肩の痛み]
27.胃の疾患の治療…胃炎、胃潰瘍、食欲不振[ミゾオチの痛み、背中の不快感]
28.腸の疾患の治療…便秘、下痢、潰瘍性大腸炎、腹痛、下血、痔、十二指腸潰瘍
29.婦人科疾患の治療…卵巣、子宮、生理痛、片頭痛、帝王切開や会陰切開の後遺症[婦人科腰痛]

 これらの疾患の治療法の解説、治療実技を行います。
 上記の中から(以外でも)先生のご希望に応じて質疑応答、実技を行います。
 モデルを希望される患者さんをお連れいただいてもけっこうです。
 お連れ頂く場合は、事前にお電話などで連絡してください。

 ご参加されるには、誰かに井穴刺絡の治療をやっておいてください。
 患者さんでなくても家族でも結構ですので、道具はお送りしますのでやってみてください。
 “実技強化実習の日に井穴刺絡を初めてやった”とならないようにお願いします。
 初級の実技講習会をご受講されなくても、治療経験があればご参加いただけます。
 8月3日の強化実習は、井穴刺絡のステップアップのための講習会です。
●井穴刺絡の初級実技指導講習は、各地で開催しております。

参加費/お一人 6,000円
定員/4名(清水里恵先生出席時8名)
開始/10時 終了/18時
●月曜日は希望者で座談会・質疑応答

8月3日福岡井穴刺絡実技強化実習について

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月04日(水) 18時07分58秒
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喘息、肩コリ、婦人科・卵巣、左腎臓、気管支拡張剤の副作用 心臓

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月04日(水) 17時22分21秒
上記の症状多数ある50才代女性です。

 肩コリが最もつらい症状は、頭が右後ろになる姿勢で右肩にコリと痛みを強く感じています。
 腹診では、左の上腹部から臍の横(腎臓)、右下腹部臍斜め下(右卵巣)、臍の下にも圧痛があります。
 肩コリが内臓の影響があるのか?単なる肩コリなのか?診ながら治療をすすめることにしました。

 深呼吸は「普通に入っている」状態ですが、寝るよりも起きて深呼吸する方が楽=喘息の症状がある。
 深呼吸で空気は胸にしかい入っていません。

 患者さんの指を左の腎臓と右の卵巣の部位に指を置いたまま、左の腎臓F3せいけつ刺絡の治療からせいけつ刺絡をすると腰にまで響いていた痛みが緩和、右下腹部の圧痛の変化はありません。
 100回ほど左F3井穴刺絡をすると、ちょっと圧痛の位置が変わった、元の位置より少しだけ下に強い圧痛が感じられています。
 考えられるのは小さな石が尿管を下りているのかもしれません、今夜、明日の圧痛を調べてもらうことにしました。
 呼吸はやや楽になっていますが、右肩コリに変化はありません。

 右下腹部の圧痛が婦人科・右卵巣のものか三陰交にパイオネックス0.6を正確に貼ると、痛みは解消しました。
 右F3せいけつ刺絡もやったところでヘソ下の圧痛も少し楽になっています。
 呼吸がまた少し楽になっています。

 喘息の治療に左右H5井穴刺絡をすると大きく深呼吸をすることができるようになっています。
 空気はミゾオチまで入るようになっています。
 喘息の治療の続きで左F5井穴刺絡をしましたが、さらなる呼吸の改善はありません。
 右F5井穴刺絡をすると呼吸の変化はありませんが、右肩コリが改善されています。

 交感神経を亢進させる気管支拡張剤を使っているので心臓の影響を見るために左右H3井穴刺絡をすると深呼吸で空気がお腹、身体全体に入るようになっています。
 肩コリにそれ以上の改善はありません。
 左臍の横の圧痛があるので、交感神経を抑制するF4井穴刺絡をしました。
 
 右の肩コリに右F5井穴刺絡をやりたいのですが、先ほどF4で交感神経を抑制したばかりなので、副交感神経を抑制する胆経のF5せいけつ刺絡はせずに、頭の胆経上(側頭部)を刺絡しました。
 右の肩コリはずいぶんと改善してグルグル首もまわるようになっています。

 鍼灸学校の生徒さんだったので、いろいろと面白い体験をしていただきました。

クロールで傷めた肩 鍼灸師・患者さん自身の矯正

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月04日(水) 09時49分33秒
今年の正月に肩を傷めた60歳代の男性。右肩の腱を傷めておとなしくしていたので少し改善しています。

 壊れた所の修復には、やや痛みがある方がブレーキがかかって良い事もあります。
 患者さんによって違うので、なんとも言えませんが、自分でセーブできる人だったらサッサと痛みは鎮痛させた方が良いと思います。
 しかし、できない人にとっては痛みがある方が運動制限ができて結果的には良い事になると思います。
 治療後にそのスポーツが好きでやってしまう人、タクシーできた膝の痛みの患者さんが鎮痛すると帰りにデパートでぐるぐるウインドショッピングする人…こんな患者さんには痛みを少し残すのが得策です。

 昨年から痛みがあった右肩の痛みと新たに正月に傷めた右肩の痛みがあると考えられました。
 昨年からの痛みは仕事で傷めた前方拳上ができない痛み、これは数回のせいけつ刺絡をすることによって鎮痛、運動制限も改善しました。
 正月に傷めた肩は、サーフィンをやった時にパドル(水泳のクロールのような動き)を無理にやったためのもので、こちらの痛みが腱を傷めた原因です。

 身体の使い方を修正して、それから痛みは少なくなっています。 
 昨日時点では、痛みよりも可動域制限の方が大きくなっています。
 これでしたら安全に、自分でもできる肩関係の矯正をやれば可動域が広がると思われました。

●胸鎖関節と肩鎖関節の矯正
 あくまでも患者さん自身でやってもらうのが前提で、折れやすい鎖骨を他人が無理に動かすのは骨折のリスクが高いです。
 やるばあいには、充分に練習してください。
 胸鎖関節は鎖骨の先端を押さえて腕を平泳ぎや上下に動かします。
 5回くらいやって、悪くなっていないかを確認、良くなっていたらまた5回やって確認と、慎重に行います。
 これでは改善はありませんでした。

 次は肩鎖関節で鎖骨を持って斜め前方に引っ張りながら、平泳ぎや上下を5回やって確認しました。
 直後から肩の可動域が広がってクロールの動きが痛み無くできるようになりました。
 肩の痛みはほとんど無くなったのですが、左とはまだ違いますが、半年痛かったので違って当たり前です。
 圧痛点はそれほど無く、いろいろ治療しましたが、現時点では肩鎖関節の矯正が最も効果があるようです。
 帰ってから自分で毎日やってもらうことにして終了、肩の動きが良くなって大喜びの患者さん、セーブできるかな?と思ったのですが、これから夏の日本海は凪(サーフィン無し)ですから、この夏でしっかり治すことにしました。

 サーフィンでのパドルは水泳のクロールに似ているのですが、クロールでは体を回転させているのに対して、サーフィンはボードに胸を付けているので回転させません。
 回転させないのに親指でパドルするように肩を使うと、若い間は良いのですが50歳くらいからは肩の腱などを傷めてしまいます。
 患者さんも治療中、パドルの動きをした時に、親指からパドルすると肩に痛みが少し出るけど、小指からパドルすると痛みが出ないことで理解されました。
 もちろん、水をかくのは手のひらなので、小指から入れた手を途中で自然に掌でかくように(肘を引くように)動かしています。
 サーフィンのパドルは、ランニングしている時の腕の動きと似ています。
 ランニングで手の甲を上にしている人はいませんよね、親指が上、小指が下になった自然の姿勢、これであれば傷めることは無いと思います。

 中高年のサーファーがお友達や患者さんでいたら教えてください。

家庭治療通信6月号 腎臓・膀胱 オシッコトラブル

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2025年06月02日(月) 18時18分30秒

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