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複数の要因が絡む痛み

投稿者: gaku
投稿日: 2023年10月08日(日) 12時27分07秒
こんにちは、稲舛先生。

初めてこちらの掲示板で質問さえていただいた患者さんについて、またご意見をうかがいたく投稿しました。

「ア ルミ玉の家庭治療について」という題で2023年09月12日に質問させていただき、先生から詳細な回答をいただきました。ただその後、何度か治療にいら しているのですが、H5F5と右F2のアルミ玉で痛いところは無いということで、本人はアルミ玉が効いていると言っていました。

ところが先日いらしたときに、治療にいらっしゃる日の朝から、頭痛、右肩(三角筋の前縁と後縁)の痛み、右鼠径部あたりの痛み、右膝内側の痛みが出ているとのことでした。この患者さんは60歳女性です。

頭痛:もともと頭痛持ちの患者さんでしたが、このところは頭痛は無くなっていたし、頭痛がしても治療の日なら治療に来れば治るからと薬は飲まなくても過ごせる程度だったのに、この日は薬を飲まないといられなくて、朝鎮痛剤を服用されました。

右 肩、右鼠径部、右膝内側の痛み:鎮痛剤で痛みに変化ないとのこと。この3部位の痛みは、時々患者さんがおっしゃることがあったのですが、治療にいらしたと きには痛みが無かったり、痛みがあっても治療して痛みが取れるとしばらく痛みが無かったがまた出てきたり、また微妙に痛い部位が違っていたりと、右肩の痛 み同様、どういう痛みなのかいまいち把握しきれていませんでした。

今回、頭痛は薬で鎮痛されているのですが、これまでおっしゃっられていた全ての痛みが出ているので、首、肩、腰の動診、パトリックテストをして治療をしました。

①盲腸の手術痕上の傷の圧痛点に置き針1個→右肩は変化なし、首・腰・パトリックテストで痛みが出ていたところ全てで、痛みが無くなったり、半減した。

②盲腸の癒着と思われる圧痛点に置き針1個追加→右肩の水平伸展と水平屈曲のみ変化なく、先ほど変化なかった他の右肩の動診の痛みは無くなり、首の動診でほんの少し痛みがあるが、他の痛みは、右鼠径部、右膝も含めて全て無くなった

そ うするとあとは右肩の痛みのみで、これは盲腸の手術は関係なさそうですねと話していたら、30年以上前に右脳腫瘍摘出の手術をしてるからその傷が関係しな いかと患者さんから言われました!頭痛も右ばかりなので、今回はすでに鎮痛剤を飲んでいるから分からないけど、頭痛にも関係してるかもしれません。

③右側頭部の手術痕の圧痛に置き針→右肩の水平伸展には変化なし、水平屈曲はほぼ痛みが無くなる

腹 診で、肝臓、膵臓、左右の腎臓、左ヘソ横、ヘソの下に圧痛があり、肝臓の圧痛が著明だったので、これは肝臓ですねとか説明しながら腹診をしていると10年 以上前から脂肪肝の治療を受けていることが判明!本人曰く、体重が減ると脂肪肝の数値も良くなり、医師からは肝臓が元々弱いのだろうと言われているとのこ と。

④右F2井穴刺絡→肝臓の圧痛変化なし、ヘソ横、ヘソ下の圧痛は半減

⑤右F2をもう一度井穴刺絡→肝臓の圧痛無くなる、ヘソ横、ヘソ下の圧痛は変化なし、最後まで残っていた右肩水平伸展の痛みも無くなる


以上の治療から、右鼠径部、右膝内側の痛みは、盲腸の手術痕・癒着の影響、右肩は盲腸と右頭部の手術痕・癒着の影響と肝臓の影響の3つの影響を複合的に受けていた可能性が高いのではないかと考えました。

こ こで質問なのですが、右肩に関しては、以前は夜間の痛みも訴えていて、今回、夜間痛の有無を聞き忘れてしまったのですが、夜間痛は無かったとするとこの右 肩の夜間痛はH5F5の夜貼って寝てるアルミ玉が効いてる可能性がありますでしょうか?右の股関節も夜中の痛みがあると聞いたことがあるのですが、H5F 5のアルミ玉以降は訴えがありません。

手術痕の痛み、肝臓の痛みに加えて、副交感神経の興奮異常も関係している可能性を考えてもおかしくないでしょうか?ちなみにこの方も、運動嫌い(「もうおばあちゃんだから運動はできない」といつも言います)の、お風呂上がりのご褒美アイスが止められないのです。

コロナの後遺症の治療について

投稿者: ケンコロ
投稿日: 2023年10月08日(日) 08時23分08秒
稲舛先生、いつもお世話になっています。治療方法がわかりませので教えていただきたいと思います。
●.56歳女性、9月6日にコロナ感染、副交感優位の体質です。最高血圧が100以下、お天気病み、片頭痛、朝起きられない、その上たばこ喫煙者です
●現在起きている事
1.頭痛の痛みがズキーン、ズキーンと変わりました
2.部位が右になったり、左になったり絶え間なく変わる
3.味覚障害
4.臭覚障害
以上です。
よろしくお願いします。

食は癖の塊

投稿者: gaku
投稿日: 2023年10月07日(土) 06時48分04秒
おはようございます、稲舛先生。
解説をありがとうございます。

食は癖の塊、本当にそうだと思います。患者さんに食事記録を書いてきてもらうこともあるのですが、本当に千差万別で、その人が育った食生活も垣間見えます。


> 「甘いものを無性に食べたくなる」は、胃の交感神経の異常興奮を抑制しているのかもしれません。交感神経の抑制を甘いものでやってしまうと、副交感神経が 異常興奮して喘息などのアレルギーを発症することにもなります。胃は意思の胃(意)、なので、ストレスがかかると胃がキューっとなるのはそのためですね。

ストレス発散で食に走る人は多いし、その場合、甘いもののことが多いと思うのですが、それによって副交感神経の働きが強まることで交感神経が抑制されて、リラックスに近い状態になるということですね。

それが経験的にわかっているから、リラックスというと副交感神経の働きを強める行為が一般的なのかなと思いました。そして、その副交感神経の働きを強める行為は、副交感神経を異常興奮させる誘因が多いなとも井穴刺絡学を勉強して気づきました。


> だからと言って、安易に甘い物やお酒で紛らわせてしまうのは、ちょっと違うかもしれません。できれば、ストレス解消に運動をすると、まったく逆の結果(良 い?)を得ることもできます。ちなみに、お酒は糖質を発酵させたものなので、甘いものは食べないと言う人でお酒を飲んでる人は、同じことかもしれません。

ストレス発散に甘いものを食べたくなるけど、交感神経と副交感神経が正常範囲でバランスが取れた状態の本当の意味でのリラックスとは違うから、副交感神経異常興奮のなんだかよくわからない体調不良という負のスパイラスに入るのかと感じました。


①ストレス→②間違ったストレス発散→③副交感神経が異常興奮して、体調不良→③体調不良をまたストレスに感じる→④リラックスが足りない、疲れすぎていると思い、副交感神経を異常興奮させるようなリラックス法を更にする→⑤悪循環から抜け出せない


そして副交感神経の異常興奮はあまり知られていないので、ストレス(上記①)だけが、すべての体調不良の大元と考えられてしまうことが多いと思いました。


>食の癖がつくのは、まずは、一週間、次に一か月、自律神経の安定までは三か月です。

自律神経の安定までには3か月は必要なのですね。

先生がおっしゃるように、食事一つとっても何をいつ、どういう状況で食べるかなど、それを自律神経と結び付けて考えるととても面白いです。

右肩コリ 右目の奥が辛い 肝臓 眼精疲労 右卵巣 湿疹

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年10月06日(金) 15時26分39秒
60歳代、女性。右肩のコリと眼精疲労。老眼や乱視などの視覚の不具合なのに、眼鏡をかけていない。

 症状は、腹診で右の季肋部の下に肝臓の軽い圧痛、卵巣の圧痛左<右、眼の奥の痛み、湿疹があります。
 下腹部、左右の卵巣の圧痛は、左右の三陰交の円皮針で軽くなっていますが、右だけまだ残った感じがあります。

 上記の症状の眼精疲労、眼の奥の痛み、右婦人科の症状、右季肋部の肝臓の圧痛の治療は右F2井穴刺絡のみで解消します。
 眼精疲労、湿疹は副交感神経のF5井穴刺絡で解消します。

 しかし、無駄がないと言うか、合理的と言うか、F2F5井穴刺絡と百会と百会の右側5センチに刺絡をすると、すべての症状は解消しました。
 ただ、視力、視覚について、眼精疲労は眼鏡をかけなければ解決しないので、次回の検眼で眼鏡を作ることにしました。

食は癖の塊

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年10月06日(金) 10時30分04秒
おはようございます。gakuさん。

 食べる行為は、癖の塊なのかもしれないと考えています。
 どういう生活を今までしてこられたのか、この一週間はどんな生活だったのか?なんてのが現れるのが食事かもしれません。
 なので、昔は、お見合いで、食事をしたものです。

 一週間、それを食べ続けていると、8日目、それを食べないと、なんだか物足りないな?
 食前酒や食後のデザートの甘い物なんてのは、これですよね。
 食事の前にお酒を飲むと、頭の働きがおかしくなるので、どんどん食べてしまいますよね。

 食後、満腹なのに、トロトロしたデザートを"別腹"と、食べてしまうと…副交感神経の異常興奮となってしまいます。
 供給量が多くて肥満する人もいますし、副交感神経の異常興奮で喘息などのアレルギー症状を発症する人もいます。

 「甘いものを無性に食べたくなる」は、胃の交感神経の異常興奮を抑制しているのかもしれません。
 交感神経の抑制を甘いものでやってしまうと、副交感神経が異常興奮して喘息などのアレルギーを発症することにもなります。
 胃は意思の胃(意)、なので、ストレスがかかると胃がキューっとなるのはそのためですね。

 だからと言って、安易に甘い物やお酒で紛らわせてしまうのは、ちょっと違うかもしれません。
 できれば、ストレス解消に運動をすると、まったく逆の結果(良い?)を得ることもできます。
 ちなみに、お酒は糖質を発酵させたものなので、甘いものは食べないと言う人でお酒を飲んでる人は、同じことかもしれません。

 食の癖がつくのは、まずは、一週間、次に一か月、自律神経の安定までは三か月です。
 ちなみに、食後直ぐに動く人は血糖値が低く、肥満も少ないそうです。
 食べた後、のーんびり座っている人は、逆ですね。
 食べた直ぐ後に動くのは、交感神経が働くのでゆっくりと消化吸収する?のかもしれませんね。
 ただ、痩せている人(胃腸の交感神経が興奮気味の人)は、食後はのんびりされた方が良いかもしれません。

 何を食べたか、だけではない、どうやって、誰と、どんな環境で食べるかetc
 考えると、面白いことばかりですね。

甘いものと食欲と自律神経

投稿者: gaku
投稿日: 2023年10月06日(金) 07時44分25秒
稲舛先生、おはようございます。引き続き、教えて下さい。

自律神経のことを考え続けています。

「甘いものが無性に食べたくなる」という話を患者さんから時々言われます。

甘いものに限らず食欲は副交感神経の働きだと思うのですが、甘いものが無性に食べたいは、副交感神経の異常興奮の可能性と考えることはできますか?

「甘 いものが無性に食べたくなる」と前回の治療時に、この喘息の基礎疾患の患者さんがおっしゃったのです。そしてこう言う人が案外いらっしゃいます。この患者 さんには甘いものが喘息の誘因になることもお話ししているし、前回発作が出そうになった時はお酒と甘いものだったので、理解はしてくださっています。

また運動をしたりして、交感神経を正常に高めておくと、甘いものに限らず異常食欲は抑えられるのかなと考えたりしています。運動と一緒で、食べることって生活の基本なのに、正しい食事って何だろうと悩みます。

またご教示、よろしくお願いいたします。

運動したこと無い人の運動

投稿者: gaku
投稿日: 2023年10月06日(金) 07時21分05秒
おはようございます、稲舛先生。
お返事をありがとうございます。

テレビの健康番組でもよく運動するようにと言っていますが、運動って難しいですね。

トレーニングマシーン使い放題の24時間ジムがあちこちにできているのですが、そこに通い始めた患者さんから、マシーンの使い方が合ってるのかどうかわからない、体に効いているのかどうかわからないという話を聞きます。

運動を始めても、それを続けるのがまた更に難しい。グループレッスンでもなかなか続かないのですね。

近所のピラティスを調べてみます。ありがとうございました。

運動したこと無い人の運動

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年10月05日(木) 19時29分23秒
gakuさんこんばんは。

 私も以前、ピラティスを始める前は、何をおススメしたら良いのか困ってました。
 柔軟性が問題な方はヨガでもいいのですが、ヨガではない、もっと筋トレなんですが、ジムに行ける体ではない中高年や運動したこと無い女性、、、機械でトレーニングすると傷めてくる患者さんもいました。

 「運動してください」とすすめると「では、散歩、ウオーキングします」と言われる方がほとんど、しょうがないですよね、運動したことが無いのですから。
 でも、歩く、散歩、ウオーキングは、ほとんど運動にはなりません!

 運動したことが無い人に最もおすすめなのが、ピラティスです。
 それには条件があって、インストラクターと患者さんの一対一、パーソナルレッスン(個人指導)でなければ続きません。
 何人かグループレッスンでやってもらったことがあるのですが、5回も続きません。

うーん、そこがネックだね。

投稿者: gaku
投稿日: 2023年10月05日(木) 11時15分32秒
稲舛先生、早速のご返答ありがとうございます。


>首は悪くないのに、他の病気や症状を表現する場所でもあると思います。首、腰、膝など、スタビリティなエリアって、意外に首コリ、肩こり、腰痛、膝の痛みなんて、症状が出る、わりに、原因がほかにあることが多いですね。

動 診と腹診をして、手術痕・癒着、眼精疲労、そして腹診の圧痛を取るという基本的な治療の流れだけでも、首、腰、膝の痛みが取れる患者さんが多いと気づきま した。そういう患者さんは、局所の治療は整形外科のリハビリなど他で受けていてもなかなか治らないという方が多いように思いました。


>さて、首は感受性も高いエリアですね。身体を鍛えることは、それなりに鈍感にすることもできるので、絶対におススメです。ボーリングのボールほどの重さがある頭を細い骨と筋肉で支えていのですから、衝撃が加わった時に傷める確率がとても高いです。

やはり首の感受性を抑えて、重い頭を支えるためにも身体を鍛えることは必要ということですね。

稲 舛先生の説明を読んで、この方は猫背がきつい方だと思うのですが、そのためにより頭が前に出ていて、首への負担が日常的に大きくなっていると思いました。 10年来の首の痛みが取れた時に、背筋が伸ばせて少し猫背が良くなったように感じるともおっしゃっていました。また帝王切開痕を硬くしないためにおなかの ストレッチの重要性をお話しした時には、腰の後屈動作が苦手だともおっしゃっていました。

この方の場合、喘息もあるから胸の前の筋肉の柔軟性が落ちていて胸を開きにくく、首も痛くて、帝王切開もあり、と色々な要素が絡んで猫背をきつくしているのかと思いました。だからこそ、柔軟性と運動が大事だと感じます。


> ただ、今までやったことも無いような首の運動を始めると、強い筋肉痛で身動き取れなくなる患者さんもいます。私がやる患者さんの体力テストは、"枕を外し て起き上がることができるか?" すんなり前向きに起き上れれば合格ですが、まず、そんな患者さんはいません。首を持ち上げて、横向きになってから起き上 がるのでもやっとこさ。

運動やストレッチをやり慣れていない人がやると傷めるというのは、よく見聞きするし、自分自身も体験済みです(笑)

この枕を外して起き上がれるかを判断基準にするのは、私もやってみます。私の診ている患者さんは、まだ若めの人が多いのですが、治療中に仰向けからうつ伏せになってもらう時に、起き上がってもらうときに、すんなり起き上がれない人が時々いることを思い出しました。


> 合格以外は、ピラティスをおすすめします。ピラティス(マット)の良い所は、ほとんどの動きが寝た姿勢で行うこと、倒れる心配が無い!仰向けの姿勢で行う 動きのほとんどで"おへそを見るように"指導されることではないかと思います。マットピラティスを体験されると、なるほど、と納得していただけると思いま す。

この起き上がり動作が問題ない人、まだ比較的若い人でも、運動習慣が無い人には、ケガをしないという観点からもピラティスがおすすめですか?どう運動を始めたらいいのかをよく聞かれるので・・・


>体験は、どこも安くやっていると思いますよ。そんな患者さんには、ご自宅の近くのピラティススタジオを検索して、帰りに寄るように、私が電話で直接予約をすることも度々です。

そこまで先生がやって差し上げるのですね!素晴らしい。

睡眠障害 夜間頻尿

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年10月05日(木) 11時02分13秒
60歳代、男性。夜、眼が覚めてなかなか寝付けないこともある。夜中のトイレに起きる。

 盲腸の手術、心臓のステント、腹腔鏡での胆石などの手術があります。
 血圧は、降圧剤で下げています。
 動診では、身体の硬さはありますが、痛みが出ることはありません。
 深呼吸も深くまで入っています。
 腹診は、左の腹部に強い圧痛があります=腎臓。

 私「夢を見ますか?」 患者さん「昨夜も悪い夢を見ました」
 "夢は、五臓の疲れ"特に、腎臓・膀胱は、恐れとの関係で、怖い夢を見るのかな?
 患者さんの中には、治療が進むにつれ「おかげで悪い夢を見なくなりました」と言われる方も。

 左の腹部に手を置いて、左右F3井穴刺絡をすると、直後に腹部の強い圧痛は解消しています。
 患者さんも「えー、こんなに早く治療効果が出るんですか!?」
 交感神経抑制のH6F4井穴刺絡、百会の頭部刺絡をして終了です。

 もしかすると、血圧が上がった原因は腎臓の交感神経の興奮による血管の狭窄、細くなった血管に血液を送るための高血圧。
 この状態が長く続いたために冠動脈の状態が悪くなってステント…かもしれません。

 関西からの来院、F3F4をせんねん灸で刺激を一週間(次の一週間は休み)、ゴルフをやっているのでピラティスをされる鍼灸師の先生を紹介しました。

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