ホーム 留意事項 検索 過去ログ 管理
投稿者
タイトル
内容
URL
削除キー (英数字8文字以内) 情報を保存

高位中枢と低位中枢

投稿者: gaku
投稿日: 2023年09月22日(金) 07時39分20秒
おはようございます、稲舛先生。

>おそらく、そのうちに疑問が出てくることがあると思いますので、せっかく思考回路が自律神経に向いているので、ちょっとだけ考えてください。

私が考えていることがわかったのですか!?

自律神経のことを考え続けていて、疑問はどんどん湧いてくるので書き留めていってるのですが、うまく質問にまとめられないでいました。

なので稲舛先生からこの解説をいただき、目の前の霧が晴れていくようです。読めば読むほどスッキリしてきました。ここからが自律神経を学んでいくスタートな感じです。

>自律神経には、高位中枢と低位中枢があります。

漠然と交感神経と副交感神経を考えていたから、混乱しやすかったのかもしれません。ここをちゃんと意識して思考をしてみるとわかりやすい気がしてきました。

>副交感神経のアレルギー症状の患者さん、同時に、肩こりもあって大腸経H6井穴刺絡をやった場合、後で、H5またはF5をするような配慮です。

こ の場合、H6を体制神経的?経絡的?(このような表現でいいのでしょうか?)に使用して肩こりを治療したが、H6は全身の交感神経抑制にも働くから、この あとにH5かF5で副交感神経の抑制をして、副交感神経の異常興奮を予防しておくという理解で合っていますでしょうか?

>例えば、強いス トレスを高位中枢で受けた場合、そのストレスが交感神経、または、副交感神経を興奮させます。交感神経の興奮となった場合、患者さんの胃の感受性が高けれ ば胃炎となって胃痛を起こします。副交感神経の興奮となった場合、患者さんの胃の感受性が高ければ胃潰瘍となって胃痛を起こします。この時に、治療するの は低位中枢の左F1F6井穴刺絡は、現場の胃の交感神経抑制の治療、胃の痛みの治療、胃の感受性の治療をしているわけですが、原因となっているストレスに よる高位中枢の抑制が絶対条件です。

胃の治療で左F1F6をやるのは分かるのに、どうしてセットでF4が出てきてる場合があるのかなと、ずっと疑問に思っていたのですが、これでスッキリ理解できました!

>このような患者さんでは、問診で心身のストレスが原因かもしれない?(暴飲暴食などではない)と考えられれば、先に高位中枢のH6F4またはH5F5井穴刺絡で胃の症状の改善があるかも確かめます。

上記の例とこの解説で、より具体的な治療の仕方が分かったように思います。

>文字で伝えようとすると、なんだか、わかりにくいですね。

いえ、先生の説明はとても分かりやすいです。そしてわからないこともここで質問させていただけるので、とてもとてもありがたいです。

私 自身は動画より文字の方が勉強しやすいのですが、このところ井穴刺絡の動画を見あさって、家にいる時はずっと見ていたら、ちょっと体調を崩しかけています (汗)楽しく(興奮して)動画を見て、9時以降はしないと決めていたパソコン作業をやったりしたら、ちょっと寝つきが悪く、眠りが浅くなっきました。これ は少し良くないかもと思っていたら、ある朝、胃が久しぶりにとても痛くなりました。

これは、寝つきが悪く、眠りが浅くなったということから、高位中枢の交感神経が異常興奮していると理解してよろしいでしょうか?

またその高位中枢の交感神経の異常興奮を感受性の高い胃が影響を受けて、胃炎を起こしかけてるということでよろしいでしょうか?先生の例え話そのままな感じがします。。。

>なかなか、面白いでしょう。原因の探求、鑑別診断ができるところが、井穴刺絡療法の真骨頂!

すごーく、すごーく、面白いです。
これで具体的は自律神経のことについて、考えを整理できそうです。そしてまた質問させてください!よろしくお願いいたします。

腹診の変化など

投稿者: gaku
投稿日: 2023年09月22日(金) 06時45分01秒
おはようございます、稲舛先生。お返事をありがとうございます。

>動診や腹診をやってみると、体が微細な刺激で変化していることがわかりますね。

私は刺す針もするのですが、刺さない針をすることもあり、刺さない針の方が即効的に体を変化させていることもあり、とても面白いです。

>なので、押さえたり、トントンする刺激はそれなりに変化をもたらすることは考えられます。その刺激で改善したものは治療対象にすることはないと思います。それでも残ったものには清潔しらくなどの治療行為が必要と考えられます。

腹 診で押さえたり、腰トントンで、臍周囲(腸?)の圧痛は消えたので、残った圧痛を見所に井穴刺絡の治療をして終了にする。そしてまた次にいらしたときに は、臍周囲(腸?)には圧痛があるが、その圧痛は動きやすいし、痛くないけど押されてるという違和感があるという方がいます。この方は便秘がちな人です。

腸だからかもしれないのですが、よく動く圧痛や硬さがあり、治療でその時は変化するけど、毎回治療の時に存在する圧痛や硬さというのは、どこかに根本原因となる臓器があると考えていいでしょうか?

ちょっと整理が追い付かず、具体的な他の情報を提示できないので、答えのしようがないかもしれません。あやふやな質問ですみません。

>肺や腎臓、卵巣のように左右の臓器の比較もありますが、他の臓器との比較をしていることもたまにあるので腹診や動診は大切ですね。

臓器同士の比較というのもあるのですね。これも頭に入れて、治療に臨みます。

高位中枢と低位中枢

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年09月21日(木) 21時18分52秒
gakuさん、おそらく、そのうちに疑問が出てくることがあると思いますので、せっかく思考回路が自律神経に向いているので、ちょっとだけ考えてください。

 自律神経には、高位中枢と低位中枢があります。
 高位中枢とは、脳にある自律神経中枢のことで、マッチ棒の頭くらいの大きさの交感神経中枢と、やはりマッチ棒の頭くらいの副交感神経の中枢があります。
 ここをコントロールしているのが、交感神経抑制のH6F4と副交感神経抑制のH5F5井穴師絡です。

 この二つの神経中枢は影響し合うので、使い方にやや配慮が必要です。
 例えば、両神経の抑制を同時にやってもよいのですが、後にやったもののほうが長く影響している、など、です。
 副交感神経のアレルギー症状の患者さん、同時に、肩こりもあって大腸経H6井穴刺絡をやった場合、後で、H5またはF5をするような配慮です。

 低位中枢=H1H2H3H4F1F2F3F6
 低位中枢は、脊髄神経から出ている神経系統で主に臓器組織の交感神経の抑制の仕事をしています。
 井穴刺絡では副交感神経の抑制は、高位中枢のH5F5井穴刺絡で行いますが、臓器組織の感受性を抑える意味で、定位中枢の神経も使うことがあります。

 文字で伝えようとすると、なんだか、わかりにくいですね。
 例えば、強いストレスを高位中枢で受けた場合、そのストレスが交感神経、または、副交感神経を興奮させます。
 交感神経の興奮となった場合、患者さんの胃の感受性が高ければ胃炎となって胃痛を起こします。
 副交感神経の興奮となった場合、患者さんの胃の感受性が高ければ胃潰瘍となって胃痛を起こします。

 この時に、治療するのは低位中枢の左F1F6井穴刺絡は、現場の胃の交感神経抑制の治療、胃の痛みの治療、胃の感受性の治療をしているわけですが、原因となっているストレスによる高位中枢の抑制が絶対条件です。
 このような患者さんでは、問診で心身のストレスが原因かもしれない?(暴飲暴食などではない)と考えられれば、先に高位中枢のH6F4またはH5F5井穴刺絡で胃の症状の改善があるかも確かめます。

 なかなか、面白いでしょう。
 原因の探求、鑑別診断ができるところが、井穴刺絡療法の真骨頂!

腹診の変化など

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年09月21日(木) 20時42分31秒
動診や腹診をやってみると、体が微細な刺激で変化していることがわかりますね。

 円皮針のような小さな刺激でも体は受け取って大きな変化をします。
 なので、押さえたり、トントンする刺激はそれなりに変化をもたらすることは考えられます。
 まして、その刺激が不具合がある臓器や組織の関連したところであればなおさらですね。

 その刺激で改善したものは治療対象にすることはないと思います。
 それでも残ったものには清潔しらくなどの治療行為が必要と考えられます。

 腎臓のように左右に2つある臓器では、比較していることがよくあります。
 片方が改善すると反対側の症状がわかるようになり、また、治療すると反対側の症状がわかるようになる
 不具合がなくなると、治療の必要もなくなる、治療はその時点で終了となりますね。

 これは、肺や腎臓、卵巣のように左右の臓器の比較もありますが、他の臓器との比較をしていることもたまにあるので腹診や動診は大切ですね。

腹診の変化について

投稿者: gaku
投稿日: 2023年09月21日(木) 14時12分51秒
稲舛先生、お世話になっております。またご教示ください。

井穴刺絡学の腹診をするように なって、腹診を一通りして、では治療を始めるから、患者さんに痛かったところを押さえてもらおうとすると、もうすでに腹部の圧痛が取れていることがありま す。もしくは私が診ている間にも、硬さが変化したり、その硬さの変化に伴って痛みも変化したりするような変化しやすいおなかの人もいます。

これは動診は何度かやって、動診をしている内に無くなる痛みは運動不足の痛みだから除外して残ったものを治療対象とする、というのと同じようなことでしょうか?

案外しっかりとした圧痛も、腰トントンとかしてる間に無くなったりすることもあります。

ま たおへその斜め上、左右とも(腎臓の見所)に圧痛があり、圧痛の強かった方のF3を刺絡して、同側の腎臓の見所は圧痛が無くなり、反対側の腎臓の見所は痛 みが残ったので、痛みの残った方と同側のF3を刺絡したら、残っていた方の腎臓の痛みは取れたが、最初の井穴刺絡で無くなったはずの腎臓の圧痛がまた出て きたこともありました。再度、痛みのある方のF3をして、両方とも圧痛が取れました。

よろしくお願いいたします。

円皮針をいつ剥がすのか など 続きです

投稿者: gaku
投稿日: 2023年09月21日(木) 07時14分10秒
稲舛先生、おはようございます。説明していただき、ありがとうございます。

知りたいことがとても丁寧に解説されていて、とても勉強になります。

ただ、私の頭の整理がまだ追い付かず、疑問が溢れてきております。もう少し、自分の頭を整理します。そしてまた、質問させてください。よろしくお願いいたします。

円皮針をいつ剥がすのか など

投稿者: gaku
投稿日: 2023年09月21日(木) 07時01分27秒
おはようございます、稲舛先生。解説をありがとうございます。

①肝臓の交感神経の異常興奮の影響が、膵臓に及んでいるのと、胃に及んでいるのでは、少し機序が異なり、直後効果の判定、判断も違ってくるということですね。

②やりすぎにならないように気を付けながら、やってみます。

③患者さんのおっしゃることを自律神経で考えていくと、今までよくわからなかったことが、繋がって理解できるようになってきました。ただ、まだ基礎的なところが分かってないなとも思います。

④治療だけでなく、運動や食事などの生活指導も大事だと感じます。すべての考え方の基本は、井穴刺絡学なのですね。

ありがとうございました。

講習会の予定

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年09月20日(水) 10時59分45秒
これからの講習会の予定、希望
さて、私、ぎんなん治療院の稲舛がやっています井穴刺絡実技講習会も、10月29日の福岡での講習会で終了となります。

すでに、来年の予定を立て、会場の予約をしています。
横浜と大阪の講習会は、歴史も長く浅見先生が始めた頃から数えれば40年以上になります。
ベテランの先生方も多いので、一年に2回の開催で良いかな?と考えています。

開催していなかったのが、北海道、沖縄で、やっとコロナが開けた今年から始めています。
いやいや、四国も行っていないじゃないかと、お叱りを受けそうですが、もう、ちょっと、お待ちください。

四国は、関西中国地域との交通の便が良くなっているので…

これからの計画で、北海道は夏、沖縄は冬に開催を考えています。
北海道の雪、福岡育ちの私には無理かもしれない?
行けて6月から10月までではないかと考えています。

沖縄の暑さ、これは何とかなるとしても、わざわざ暑い、観光シーズンの夏に行くことは無いだろう?
夏は北海道、冬は沖縄=10月から5月くらい?台風シーズンを避けて各々2回開催できればと思います。
ただ、北海道と沖縄は、今まで講習会をやっていませんでしたので、井穴刺絡に触れることは少なかったのではないかと思います。

先生方もですが、一般の患者さんにも参加していただける"ワンコイン講習会"参加費500円を間に一回入れてはどうかと思ってます。

北海道も沖縄も、大好きな所なので、なーんにも無くても、行きたいのが本音ですが。

井穴刺絡、始めた頃は治せていたのに?

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年09月20日(水) 10時57分19秒
井穴刺絡、始めた頃はパンパン治っていたのに?
こんな感想をお持ちの先生方、いらっしゃるんじゃないかと思います。
若い先生方のお話ですが。

井穴刺絡を知った頃は、「21世紀の医学」をわからないままに読んで、試して、良くなって、ビックリして、さらに探究して、面白くての毎日だったのではないかと思います。
若い先生方の井穴刺絡の腕前も上がって、評判も良くなって、誰かの紹介で来られる患者さんが増えます。

通りすがりの、たまたま来た患者さんの割合が少なくなる…
と言うことは、あれこれ行ったけど治らない患者さんが来るようになっています。

若い先生方が、治療が面白くなって、さらに問診や動診、腹診も的確にできるようになると、症状が半分くらい良くなって大喜びしていた先生、「なんで、症状が半分取れないんだろう?」と、さらに探究されるようになります。

腰痛で考えれば、ギックリ腰をやったという若い人にF4F5百会でパッと治して「先生、名人だね!」と言われていたのが
紹介で来られた患者さんにはそれでは完全ではなくF2F6で良くなって、これまた「達人だね」となったのが

高齢者の腰痛となると、それだけではダメで、内臓や傷や骨折や後遺症や、自律神経や…考えて、治せるようになって

以前は、ここまで若い先生がなれるのには5年はかかっていましたが、今は、グーグルクラスルームや動画、フェィスブックで先輩方の助言で、1~2年で上手な治療ができるようになっています。

ただ、その途中では「なんで治せないんだろう」の時期があるのは、確かです。
めげずに探究しましょう!応援する先輩方がたくさんいます。

円皮針をいつ剥がすのか など 続きです

投稿者: ぎんなん治療院
投稿日: 2023年09月20日(水) 10時21分08秒
①先日の投稿でも触れた盲腸と帝王切開の手術痕がある患者さんに、円皮針を貼って動診をしたとき、1つ目を1番圧痛の強かった盲腸の傷痕のところに貼ったら、動診で痛みにかなり変化がありました。
 これは今まで先生が言われていることで、私にもできるんだなと実感しました。

●私がやっていることは、誰でもできるような事ばかり、でも、再現性が高く面白い治療です。
 なので、修行はいらない、知識も学校で学んだことで充分です。

②次に2個目の円皮針を、残った圧痛の中で一番痛いところ、帝王切開の傷痕に貼って動診をしたら、先ほどよりも痛むところが多くなってしまいました。
なので、2個目の円皮針を剥がして、再度動診をしたら、その増えた痛みは無くなりました。

●これは考えなければならないところですね。
 盲腸の後遺症と帝王切開の後遺症、患者さん自身の体が対比して感じているかもしれませんね。
 盲腸の後遺症の痛みが解消されたために、帝王切開の痛みがわかるようになった、それも、複数あったかもしれません。
 また、「先ほどよりも痛むところが多くなって」の痛みが、どのような痛みなのか?
 痛みの質や場所が、何を原因としているのだろう?
 帝王切開の後遺症の円皮針を外すと解消すると言うのは、その円皮針で患者さんの症状を明確にすることができた(考えようによっては悪くすることができた)のですから、次の治療のステップが見えたのかもしれませんね。
 盲腸の後遺症によって、隠されていた次の症状が見えた、原因はなんだろう、と、考えても良いかもしれません。

③質問:これは私のやり方が何か悪かったのでしょうか?

●治療が的確であったから、次の症状を治療者も患者さんも、お互い理解することができたのですから、良かったのです。

④次に、1個目の円皮針はのこしたままで、別の圧痛の強いところ(へその下1~2センチくらいのところ)に円皮針を貼ったら、更に動診での痛みが限局されていきました。

●この痛みが、傷の痛みなのか?癒着の痛みなのか?それとも子宮の痛みなのか?
 正中線上の痛みであることを考えれば、百会の頭部刺絡が有効であろうことは類推できますが、これをやってしまうと、せっかく出ている症状が薄れてしまいます。
 百会で傷の痛みや癒着の痛みを解消するのは最後にして、婦人科の治療をされてはどうでしょう?
 F2やF3井穴刺絡、三陰交の円皮針などをここで試してどうなのか?チャンスかもしれませんね。

⑤ここまでやってしまってから、ふとこれらの円皮針は効いているが、さていつこの円皮針を剥がしたらいいのだろうかと疑問になりました。
 治療が終わったら外すのが基本ですが、円皮針を外すと再燃する痛みがあれば、"パイオネックスゼロ"で対応しても良いと思います。
 外しても症状の再燃が無ければOK、外す時ですね。
 腰の痛みがどうしても外すと出る時には、シーソー法を使います。
 痛みだけの治療でしたら、もっと早くやっても良いのですが、婦人科の問題があるかもしれないので…
 傷の片側にあるのでしたら、反対側に5番針で1センチほど刺してすぐに抜く、即刺即抜の針治療です。
 傷の右横3センチに圧痛があって円皮針を貼るとある程度鎮痛する、けど、完全ではない時には、右の左横3センチに即刺即抜の治療です。
 これは、左右の関係のシーソー法です。
 まったくの正中線上に圧痛がある場合、前後の関係で、お腹の反対側=腰の同位置(高さ)にシーソー法を行います。

- LightBoard -