井穴刺絡研究会　掲示板

ストレスで目をつぶりたくなる患者さんの二回目の治療です。
前回は、交感神経の抑制の治療をしました。

三日経ちましたが、日に日に良くなっているのを実感されているようです。
今日は、副交感神経の興奮も考えてＨ５Ｆ５井穴刺絡を試してみることにしました。
交感神経の興奮であることはほとんど間違いなさそうですので、Ｈ５Ｆ５の後に交感神経抑制の治療Ｈ６Ｆ４百会の刺絡をするつもりです。

副交感神経を抑制する三焦経Ｈ５と胆経Ｆ５ですが、胆経Ｆ５は、目の治療に良いツボが含まれているので、“目が良くなったのか”“副交感神経が抑制されたのか”効果の判別が難しいので、三焦経Ｈ５井穴刺絡で試してみることにしました。

Ｈ５井穴刺絡をしましたが、それほどの改善はありません、Ｆ５井穴刺絡をしましたが、ちょっと目の感じが良いかな？程度でこちらもそれほどの改善はありません。
目なので肝経Ｆ２、まぶたの治療に胃経Ｆ６井穴刺絡をしましたが、それほど目立った改善はありません。

コメカミや玉枕なども刺絡をしましたが、そんなに改善しません。
やはり、心身のストレスによって交感神経の異常興奮、それも、高位中枢の交感神経の興奮であることが理解できました。

高位中枢の抑制効果があるＨ６Ｆ４井穴刺絡で来院時よりもさらに瞬きの回数は減り、目をギュッとつぶることも無くなりました。

１年前に交通事故の７０才代、女性の患者さん、２月に治療して二回目の治療です。腕の骨折は金属入ってボルトの頭が痛みます。
　それは、ボルトを取らなければ痛みは取れない、動かなければ痛みはありません。
　なので、腰の痛みの治療をすることにしました。

　腰は骨折８か所ありますが、痛みが残っていました。
　それを波動何とか治療と言う、無資格者の治療で押さえられて以来歩くのも、寝るのも痛みが出ています。
　最近、あまりに痛いので、弁護士さんからの指導で領収書だけでももらうようにと指導されて言ったところ、「ここだけの話にしてくれ」と言われ治療代金を返されたそうです。

　腹診では異常なく、動診では右側屈で右の腰に痛み、右回転で右の腰に痛みがあります。
　起き上がりで痛みが強く出て、歩行での痛みもあります。
　そーとうに腹が立っているみたいで、恨みつらみを私にぶつけてくる大阪のおばちゃんです。
　それでも私には友好的(初回の治療後が少し良かった)なので、直球でぶつけてくることはありません。

　痛みの質は、石をぶつけられたような打撲の痛みです。
　患者さんが訴える腰の圧痛点を探しましたがありません。
　おそらく、患者さんがうつ伏せに寝ているところを上から強い力で押さえたのだと思います。
　動診でも股関節の前側=肝経F2と横=胆経F5の痛みがあります。

　腸骨上にある圧痛点に円皮針を貼ってＦ２Ｆ５井穴刺絡をすると側屈、回転の痛みはほとんど解消、背骨の右横３センチにある痛みだけになりました。
　膀胱経上なのでＦ４井穴刺絡を６０回やったところで一度起き上がってもらうと、「少しましになってるわっ」です。
　もう一度６０回やったところで起き上がってもらうと「ああっ、軽くなってる？」です。

　ここで、前回やって良かった百会の刺絡をすると、腰の動きが良くなっているので、試に５番針を百会に一本刺しましたら「あらー、足が軽い」です。
　また、６０回Ｆ４井穴刺絡をすると、ほぼ、問題なく起き上がり、歩行などもできるようになっています。
　病院で話してもわかってもらえない若い先生はレントゲンで、「治ってますよ」しか言わない、一年辛い思いをして、さらに悪くされて…やっと何とかなりそうだと喜ばれました。
　次回は、水曜日の治療です。

今夜は、井穴刺絡YouTubeセミナーです。

午後８時より開催、内容は、腰痛なんだけど、筋肉系では無く内臓が原因だった？
中高年にたくさんある!?
いや、運動してない、肉体労働してない、人達で４０歳以上の腰痛は、内臓の腰痛や座りすぎの腰痛です。

患者さんに最も重大なのは、内臓がおかしくなったのを知らせている腰や背中の痛みです。
これを見逃すと、次の段階はヤバいことになっています。
血液検査にも出ない、レントゲン、CTやMRIにも出ない、押さえればすぐにわかる、患者さんにも理解していただけることです。

近年、誰も患者さんのお腹を触らなくなっていますが、浅見先生の時代は問診、腹診はやるのが当たり前！それは今でも変わりません。
器械の検査や血液の検査は、内臓に何事かが起こって、壊れてから、形が変わってから、壊れたのが血液に出て来てから…それを見ているのです。

浅見先生は「器械の検査は診察の補助」と言われていました。

４月１７日月曜日　午後８時より

講師 : 稲舛先生
テーマ : 内臓の腰痛の症例
場所：Youtubeライブ
後半、シークレットゲストにミニ症例発表して頂きます。
資料は、Googleクラスルームの『井穴刺絡学入門編』をご参照ください。
クラスルームへの入室は、井穴刺絡学会のウェブサイト『学びの場』ページから👇
https://www.seiketsushiraku.com

わけぎさん、こんにちは。
　男性の陰部の問題は、なかなかですね。あっ、女性もです。

　さて、ヘルペスが出たそうで、患部の刺絡も良いかもしれませんが、やはり原因となっている副交感神経を抑制する手足の薬指Ｈ５Ｆ５井穴刺絡です。

　それに、感受性が高くなっている陰部の治療にＦ２Ｆ３も井穴刺絡やってみてください。
　もう一つ、陰部が体の真ん中・正中線上にあることを考えると、百会の刺絡です。

　まず、一週間続けてください。

お世話をかけますが、おたずねさせていｔだきます。

うろ覚えですが、2か月前くらいから陰嚢が寝ているときに痒くなって
知らず知らずに掻いていましたが、4，5日前にあらためてよく見ると
患部が黒ずんで水泡もみえました。
おどろいてその部位を5，6か所井穴刺絡してみましたら
翌日には、さらっと水泡も盛り上がりも、痒みも退いていました。
ただ、2日したらまた痒みが出てきたので、刺絡をしました。
この刺絡をつづけていけばよろしいでしょうか？

３０歳代、女性。潰瘍性大腸炎がありましたが、現在は、薬が効いて楽になっています。
　生理痛も以前よりあって、猫アレルギーもあります。
　すべてが副交感神経症状なのでＨ５Ｆ５井穴刺絡の適応です。

　腹診では、下腹部に圧痛があります。
　まずはこれを目安に左Ｆ１Ｆ６で腸の治療をしましたら、少し下に痛みを感じる。
　腸の状態は良くなって、婦人科・卵巣の症状かもしれません。
　生理痛は、ずーっとひどいそうです。
　左右の三陰交に円皮針を貼ると楽になっています。

　猫アレルギーは、二匹目の猫を４年前に飼い始めてからです。
　潰瘍性大腸炎は２年前からです。
　いずれにせよ、猫は誘因となります。
　潰瘍性大腸炎も、生理痛もです。
　
　飼い始めると、なかなか止められないので困ります。