井穴刺絡を治療に取り入れている先生方の悩みかもしれませんので書いておきます。
今回の患者さんは、福岡市内の会社にお勤めの方(患者さんでした)からの紹介です。
誠にありがとうございます。
その方から、今回の患者さんは「私は一回で治った」と話を聞いています。
それだけでしたら、「まー、そんなこともあるかもなー?」と、患者さんも納得されたと思いますが。
その患者さんを紹介した方(ずーっと前の患者さん)も「私も一回で治った」と紹介されて来院されていたのです。
そんな話を聞くと、私の半年治らなかったのも、一回で何とかしてくれるのではないかと、期待されるのは人情かもしれませんが?
いやいや、そんなことはありません!前の患者さんも、その前の患者さんも、まったく別人で、病気症状は違って、あなたとは違うのですから!
と言っても、顔は「まー、先生、そこんとこ、なんとかよろしく、お願いしますよ」ですよねー、期待してますよねー、止めてください「あそこに行ったら、一回で治った」と言うのは!!!
今回の患者さんは、福岡市内の会社にお勤めの方(患者さんでした)からの紹介です。
誠にありがとうございます。
その方から、今回の患者さんは「私は一回で治った」と話を聞いています。
それだけでしたら、「まー、そんなこともあるかもなー?」と、患者さんも納得されたと思いますが。
その患者さんを紹介した方(ずーっと前の患者さん)も「私も一回で治った」と紹介されて来院されていたのです。
そんな話を聞くと、私の半年治らなかったのも、一回で何とかしてくれるのではないかと、期待されるのは人情かもしれませんが?
いやいや、そんなことはありません!前の患者さんも、その前の患者さんも、まったく別人で、病気症状は違って、あなたとは違うのですから!
と言っても、顔は「まー、先生、そこんとこ、なんとかよろしく、お願いしますよ」ですよねー、期待してますよねー、止めてください「あそこに行ったら、一回で治った」と言うのは!!!
咳喘息ではないかと診断されていた患者さんが、コロナに感染、咳が残っています。
咳は、以前からも出ていたので、コロナの交感神経の咳なのか?喘息の副交感神経の咳なのか?
深呼吸をすると咳が出て、寝ると少し楽になります。
寝る=副交感神経が働くと咳が楽になるのですから、今、出ている咳は交感神経が優位になっている咳と考えられます。
呼吸器系の治療にH1井穴刺絡→やや楽になっています。
空気が入らないので心臓の治療にH3井穴刺絡→呼吸が楽に、空気がたくさん入るようになっています。
胸の違和感を取るためにH2井穴刺絡→それほどの変化無し
交感神経の抑制にH6F4井穴刺絡→ほとんど変化無いけども楽です。
咳は、以前からも出ていたので、コロナの交感神経の咳なのか?喘息の副交感神経の咳なのか?
深呼吸をすると咳が出て、寝ると少し楽になります。
寝る=副交感神経が働くと咳が楽になるのですから、今、出ている咳は交感神経が優位になっている咳と考えられます。
呼吸器系の治療にH1井穴刺絡→やや楽になっています。
空気が入らないので心臓の治療にH3井穴刺絡→呼吸が楽に、空気がたくさん入るようになっています。
胸の違和感を取るためにH2井穴刺絡→それほどの変化無し
交感神経の抑制にH6F4井穴刺絡→ほとんど変化無いけども楽です。
昨夜は、治療の流れの解説のセミナー(交感神経)をご視聴いただきありがとうございました。
次回は、副交感神経の治療の流れを解説いたします。
実際の治療では、これらの治療を優先順位を付けながら、患者さんの主訴を考えながら、先入観にとらわれないように、多角的に診断して最初に治療する井穴を選んでいきます。
来週、月曜日の23日もご視聴をお待ちしております。
次回は、副交感神経の治療の流れを解説いたします。
実際の治療では、これらの治療を優先順位を付けながら、患者さんの主訴を考えながら、先入観にとらわれないように、多角的に診断して最初に治療する井穴を選んでいきます。
来週、月曜日の23日もご視聴をお待ちしております。
70歳代、男性。昨年6月から物が二重に見えるようになってます。
目をつぶって、明けるとぼやぼやした感じになって焦点が定まらず、10秒くらいでまともに見えるようになります。
治療は、一つやっては見え方確認…H5→F5→F2→F6→コメカミ→玉枕→百会
最初は10秒くらいと言われていたのが3秒くらいと言われるのですが、あまり変わらないとも言われる?
症状は、患者さんにしかわからないので、何度も念押しして最初の症状を覚えてもらうようにするのですが!
患者さん「わからなくなった」です。
しかたないので、明日、変化があったら教えてもらうことにしました。
目をつぶって、明けるとぼやぼやした感じになって焦点が定まらず、10秒くらいでまともに見えるようになります。
治療は、一つやっては見え方確認…H5→F5→F2→F6→コメカミ→玉枕→百会
最初は10秒くらいと言われていたのが3秒くらいと言われるのですが、あまり変わらないとも言われる?
症状は、患者さんにしかわからないので、何度も念押しして最初の症状を覚えてもらうようにするのですが!
患者さん「わからなくなった」です。
しかたないので、明日、変化があったら教えてもらうことにしました。
今夜のライブセミナーの資料です。
プリントして資料を見ていただきながらご視聴いただければご理解深まると思います。
後日、見ていただく時にも資料として役立つと思います。
ちょっと長いので、プリントアウトしてご一読いただければ幸いです。
「家庭治療通信」をお送りしている皆さんには、治療の流れの“交感神経、副交感神経、痛みや動き”の資料をお送りします。
プリントして資料を見ていただきながらご視聴いただければご理解深まると思います。
後日、見ていただく時にも資料として役立つと思います。
ちょっと長いので、プリントアウトしてご一読いただければ幸いです。
「家庭治療通信」をお送りしている皆さんには、治療の流れの“交感神経、副交感神経、痛みや動き”の資料をお送りします。
ぎんなん治療院(院長 稲舛茂俊)治療の流れ
井穴刺絡や円皮針の治療にかかわらず、治療には流れがあります。
患者さんの病気や困った症状を治すには、必ず必要なステップです。
診断→治療→確認
診断法
早期発見、早期治療は重要!、患者さんの症状を的確に把握できなければ良い治療はできません。
診断には、問診、動診、触診などがありますが、これを補完する意味で機械や血液での検査があります。
大切なのは、治療者が患者さんから話を聞いて、触って診断することだと浅見先生は言われていました。
特に患者さんの病気の早期発見には、「機械に頼っていたのでは遅い!」と(浅見鉄男)。
問診
患者さんのお話を聞くことですが、問診票をチェックして訴えを書いてもらうことで時間短縮ができます。
治療者が目を通すだけで、患者さんの傾向がわかります。
ぎんなん治療院の問診票は、患者さんの症状を交感神経、副交感神経、痛みや動きの体性神経の三種類に分けるように作っています。
“頭痛”でも、交感神経のもあれば、副交感神経のもあるので見極めることが大切です。
“関節の痛み”では、交感神経の炎症の痛みもあれば、副交感神経の関節内のアレルギーの痛みもありますし、打撲やケガ、筋肉・靭帯などの痛みもあります。
使わなかった身体を旅行や大掃除などで、使い過ぎたために出た痛みもあります。
若い人のは単純ですが、高齢になれば、原因の数が増えますが、順番に丁寧にやれば必ずほどけるものです。
問診票の訴えの治療は、これまでに行った治療院でもやっている
問診票に書いてるものだけであれば、今迄に行った治療院や病院で治っています。
鍼灸治療院に行こう「針で何とかならないか!?」とやってくる患者さんは、それほど単純ではないと思ってください。
なので、問診票に書いてるのは参考にして、書いて無いお話が始まった時、注意して聞き耳を立ててください。
問診票も参考にしますが、患者さんが話されることをメモしてください。
患者さんは、忘れてしまうことがあります。
●患者さんの訴えが、あまりに強く、固執する場合、話の焦点を外すことも考えます。
今までもその話をいろんな治療家にされて、治療家もソレを治療してきた結果治っていないのですから、原因、治療すべき所は、ソレではないのです。
眼鏡をかけていれば
眼によって生かされていると言っても過言ではありません。
肩コリ、高血圧、胃痛、頭痛、眼の痛み、イライラなどでは、眼精疲労の治療検眼をします。
鍼灸師がやる程度の検眼、ご家庭でもできますのでやってみてください。
眼の検査は、「視力と視覚」を調べます。
視力は、3メートル先の小さなものがどこまで見えるか?
視覚は、物がハッキリ、ストレスなく見えるか?
3メートル視力表で視力を確認、次に、左右の片目ずつで見え方、視覚を比較します。
視覚は、部屋の明るさ、カレンダーなどの文字や絵のクッキリ感、蛍光灯のまぶしさなどを確認しておきます。
交感神経の異常興奮による病気や症状
ぎんなん治療院の問診票では、上段の虫垂炎から始まる項目です。
交感神経の興奮では、五臓六腑の内臓、婦人科疾患、五感の異常、歯、歯茎、その他各所の炎症です。
家族歴がないかも調べます。
●過去の手術も原因となる
内臓、婦人科、骨折、火傷、開腹手術、カテーテルなど、手術は傷と切った所の癒着が原因となることがあります。
特に、内臓や婦人科の手術では、加齢して病気の原因となることがあります。
手術は、古いものほど傷の痛みを長期間与え続けていますし、癒着も硬くなっています。
・子どもの頃にやった盲腸・虫垂炎の手術、耳鼻科の手術など
交感神経が興奮する、何をやったのだろう?
その病気や症状を発症する前何をやっていたのでしょう?
原因はなんだったんだろう?と、思い出してもらいます。
治療して良くなっても、また、同じことをやってしまえば元に戻ってしまいます。
例えば、暴飲暴食で胃腸や肝臓を悪くし、治療で良くなっても、また、暴飲暴食を続けていれば…必ずや、また、発症して、さらにひどくなります。
検査の結果や効果のあった薬は?
患者さんの中には、検査結果を持って来られる方もいます。
数値はネットで調べて、なるべくそれに沿った治療を心掛けるようにします。
●薬を飲んでいる、効いている患者さん
鍼灸治療院に来院される患者さんは、薬をあまり使いたくない、自然な形で治療したいと望まれる方が多いでしょう。
でも、薬を飲んで、その病気や症状が改善したのであれば、その方向の治療をするべきです、答えがあるわけですから。
ネットで、薬の効果を調べて治療に応用します。
交感神経を抑制したための逆効果
薬で交感神経を強く抑制すると、相反作用で副交感神経が興奮することもあります。
例えば、血圧を下げる薬を飲んで、必要以上に低血圧となってしまうと、必要な臓器や組織に血液が運ばれないための症状が出ます。
交感神経を抑制しすぎた結果、副交感神経の興奮ですから、治療は手足の薬指H5F5井穴刺絡です。
治療中に交感神経を抑制しすぎて脳貧血を起こすのも同様にH5F5井穴刺絡です。
動診はどの患者さんでも
首肩、腰、膝などの動診を適宜行いますが、内科婦人科では腰の動診が重要です。
交感神経の興奮症状(内科、婦人科疾患)で来院された患者さんでも動診は行います。
内臓の不調が体の動きや痛みに出ていることは多く、交感神経の抑制ができた=体調が良くなったことを動きで理解することもできます。
■内臓の治療で痛みや動きが改善すれば原因は内臓だった?
腰痛→腎臓、肝臓、婦人科
左背中の痛みや違和感→膵臓
左肩甲間部の痛みや違和感→心臓
右肩コリ→肝臓、胆のう
左肩コリ→心臓、膵臓
腰トントン叩いてお腹に響く感じ
交感神経の興奮→炎症=痛みがあります。
肝臓や腎臓、膵臓では、腰をトントン叩くと、お腹に響く痛みの左右差があることで、内臓の不調がわかることもあります。
治療によって交感神経が抑制され、痛みが軽減されると左右差も小さくなったりなくなったりします。
腹診
触診のなかで自律神経(交感神経の興奮)=内臓の治療では、お腹を直接、指で押さえて硬さや痛みを探します。
ミゾオチからへそ、下腹部(上から、胃、腸、尿管、膀胱、子宮)。
左右の肋骨の下(左は胃・膵臓、右は肝臓・胆のう)
ヘソから斜め上は腎臓、深く押さえて左右差を確認。
患者さんにも確認してもらう
腹診で押さえて痛むところ、違和感があるところを患者さんにも指で押さえて確認してもらいます。
私が押さえただけでは「あなたが押さえたから」となりますので、患者さんと一緒に同じ目線での症状の確認をします。
腹診で圧痛があった臓器の治療
患者さんに圧痛部位に指を添えてもらったまま治療します。
腎臓→左右F3
肝臓→右F2F6
胆のう→肝臓の治療が終わった後に右F5
胆石の痛み→H5
膵臓→左F6F1
胃→左F1F6
婦人科→三陰交の円皮針F2F3
ぎんなん治療院の治療の順番
患者さん自身でお腹を押さえてもらって、強い痛みが無いか確認します。
もし、患者さん自身で押さえて痛みを感じるようだったら、半分の力で押さえます。
ミゾオチを押さえ、約2センチ間隔で恥骨の上まで押さえて痛みがないか調べます。
痛みがわかりにくい患者さんには、上半分と下半分の違いを教えてもらいます。
ミゾオチ付近は胃や十二指腸、ヘソの周りは腸や尿管、ヘソの下の下腹部は子宮や膀胱
次に、親指を使って、左上腹部(肋骨の下)の押さえた感じと、右上腹部(肋骨の下)を押さえた感じの違いを教えてもらいます。
痛みや違和感、お腹の硬さの左右差がないか確認します。
左は胃や膵臓、右は肝臓や胆のう
腎臓を調べる→腎臓が深い所に有るのでゆっくりと深く押さえてください。
ヘソの斜め上に4本指を置いて、ゆっくりと深く押さえます。
肋骨の下からヘソの横まで、3回に分けて押さえて調べます。
右の腎臓と左の腎臓の左右差を確認してください。
ヘソの横は尿管(石?)→F3F4井穴刺絡の治療で石が落ちると圧痛も下がる。
婦人科・卵巣、膀胱→下腹部の圧痛(左右と真ん中)
下腹部の左右に圧痛があるのは卵巣が考えられます。
下腹部の圧痛が三陰交で改善すれば卵巣の可能性が高く、F2井穴刺絡。
真ん中は、膀胱や子宮です。
腎臓の圧痛と同時に下腹部の違和感を感じるのは膀胱と考えられます。
ミゾオチや下腹部(正中線上)に残った痛みには、百会の頭部刺絡。
治療後の確認
腹部に置いた指を強く押しこんで痛みが軽減、消失しているか患者さんにたずねます。
次に、治療者が押さえて確認します。
動診での動きで痛みが出ていた、可動域の制限があったものが変化したかを確認します。
もし、内臓の治療が改善して、動きや痛みも改善したのであれば、原因が内臓であったことがわかります。
●治療後、悪くなっていないかもたずねます。
もし、治療前より悪くなっている、違和感を感じるようであれば、副交感神経の興奮した症状なので、H5F5井穴刺絡です。
また、交感神経を抑制しすぎたための相反作用は、H5F5井穴刺絡を行います。
井穴刺絡や円皮針の治療にかかわらず、治療には流れがあります。
患者さんの病気や困った症状を治すには、必ず必要なステップです。
診断→治療→確認
診断法
早期発見、早期治療は重要!、患者さんの症状を的確に把握できなければ良い治療はできません。
診断には、問診、動診、触診などがありますが、これを補完する意味で機械や血液での検査があります。
大切なのは、治療者が患者さんから話を聞いて、触って診断することだと浅見先生は言われていました。
特に患者さんの病気の早期発見には、「機械に頼っていたのでは遅い!」と(浅見鉄男)。
問診
患者さんのお話を聞くことですが、問診票をチェックして訴えを書いてもらうことで時間短縮ができます。
治療者が目を通すだけで、患者さんの傾向がわかります。
ぎんなん治療院の問診票は、患者さんの症状を交感神経、副交感神経、痛みや動きの体性神経の三種類に分けるように作っています。
“頭痛”でも、交感神経のもあれば、副交感神経のもあるので見極めることが大切です。
“関節の痛み”では、交感神経の炎症の痛みもあれば、副交感神経の関節内のアレルギーの痛みもありますし、打撲やケガ、筋肉・靭帯などの痛みもあります。
使わなかった身体を旅行や大掃除などで、使い過ぎたために出た痛みもあります。
若い人のは単純ですが、高齢になれば、原因の数が増えますが、順番に丁寧にやれば必ずほどけるものです。
問診票の訴えの治療は、これまでに行った治療院でもやっている
問診票に書いてるものだけであれば、今迄に行った治療院や病院で治っています。
鍼灸治療院に行こう「針で何とかならないか!?」とやってくる患者さんは、それほど単純ではないと思ってください。
なので、問診票に書いてるのは参考にして、書いて無いお話が始まった時、注意して聞き耳を立ててください。
問診票も参考にしますが、患者さんが話されることをメモしてください。
患者さんは、忘れてしまうことがあります。
●患者さんの訴えが、あまりに強く、固執する場合、話の焦点を外すことも考えます。
今までもその話をいろんな治療家にされて、治療家もソレを治療してきた結果治っていないのですから、原因、治療すべき所は、ソレではないのです。
眼鏡をかけていれば
眼によって生かされていると言っても過言ではありません。
肩コリ、高血圧、胃痛、頭痛、眼の痛み、イライラなどでは、眼精疲労の治療検眼をします。
鍼灸師がやる程度の検眼、ご家庭でもできますのでやってみてください。
眼の検査は、「視力と視覚」を調べます。
視力は、3メートル先の小さなものがどこまで見えるか?
視覚は、物がハッキリ、ストレスなく見えるか?
3メートル視力表で視力を確認、次に、左右の片目ずつで見え方、視覚を比較します。
視覚は、部屋の明るさ、カレンダーなどの文字や絵のクッキリ感、蛍光灯のまぶしさなどを確認しておきます。
交感神経の異常興奮による病気や症状
ぎんなん治療院の問診票では、上段の虫垂炎から始まる項目です。
交感神経の興奮では、五臓六腑の内臓、婦人科疾患、五感の異常、歯、歯茎、その他各所の炎症です。
家族歴がないかも調べます。
●過去の手術も原因となる
内臓、婦人科、骨折、火傷、開腹手術、カテーテルなど、手術は傷と切った所の癒着が原因となることがあります。
特に、内臓や婦人科の手術では、加齢して病気の原因となることがあります。
手術は、古いものほど傷の痛みを長期間与え続けていますし、癒着も硬くなっています。
・子どもの頃にやった盲腸・虫垂炎の手術、耳鼻科の手術など
交感神経が興奮する、何をやったのだろう?
その病気や症状を発症する前何をやっていたのでしょう?
原因はなんだったんだろう?と、思い出してもらいます。
治療して良くなっても、また、同じことをやってしまえば元に戻ってしまいます。
例えば、暴飲暴食で胃腸や肝臓を悪くし、治療で良くなっても、また、暴飲暴食を続けていれば…必ずや、また、発症して、さらにひどくなります。
検査の結果や効果のあった薬は?
患者さんの中には、検査結果を持って来られる方もいます。
数値はネットで調べて、なるべくそれに沿った治療を心掛けるようにします。
●薬を飲んでいる、効いている患者さん
鍼灸治療院に来院される患者さんは、薬をあまり使いたくない、自然な形で治療したいと望まれる方が多いでしょう。
でも、薬を飲んで、その病気や症状が改善したのであれば、その方向の治療をするべきです、答えがあるわけですから。
ネットで、薬の効果を調べて治療に応用します。
交感神経を抑制したための逆効果
薬で交感神経を強く抑制すると、相反作用で副交感神経が興奮することもあります。
例えば、血圧を下げる薬を飲んで、必要以上に低血圧となってしまうと、必要な臓器や組織に血液が運ばれないための症状が出ます。
交感神経を抑制しすぎた結果、副交感神経の興奮ですから、治療は手足の薬指H5F5井穴刺絡です。
治療中に交感神経を抑制しすぎて脳貧血を起こすのも同様にH5F5井穴刺絡です。
動診はどの患者さんでも
首肩、腰、膝などの動診を適宜行いますが、内科婦人科では腰の動診が重要です。
交感神経の興奮症状(内科、婦人科疾患)で来院された患者さんでも動診は行います。
内臓の不調が体の動きや痛みに出ていることは多く、交感神経の抑制ができた=体調が良くなったことを動きで理解することもできます。
■内臓の治療で痛みや動きが改善すれば原因は内臓だった?
腰痛→腎臓、肝臓、婦人科
左背中の痛みや違和感→膵臓
左肩甲間部の痛みや違和感→心臓
右肩コリ→肝臓、胆のう
左肩コリ→心臓、膵臓
腰トントン叩いてお腹に響く感じ
交感神経の興奮→炎症=痛みがあります。
肝臓や腎臓、膵臓では、腰をトントン叩くと、お腹に響く痛みの左右差があることで、内臓の不調がわかることもあります。
治療によって交感神経が抑制され、痛みが軽減されると左右差も小さくなったりなくなったりします。
腹診
触診のなかで自律神経(交感神経の興奮)=内臓の治療では、お腹を直接、指で押さえて硬さや痛みを探します。
ミゾオチからへそ、下腹部(上から、胃、腸、尿管、膀胱、子宮)。
左右の肋骨の下(左は胃・膵臓、右は肝臓・胆のう)
ヘソから斜め上は腎臓、深く押さえて左右差を確認。
患者さんにも確認してもらう
腹診で押さえて痛むところ、違和感があるところを患者さんにも指で押さえて確認してもらいます。
私が押さえただけでは「あなたが押さえたから」となりますので、患者さんと一緒に同じ目線での症状の確認をします。
腹診で圧痛があった臓器の治療
患者さんに圧痛部位に指を添えてもらったまま治療します。
腎臓→左右F3
肝臓→右F2F6
胆のう→肝臓の治療が終わった後に右F5
胆石の痛み→H5
膵臓→左F6F1
胃→左F1F6
婦人科→三陰交の円皮針F2F3
ぎんなん治療院の治療の順番
患者さん自身でお腹を押さえてもらって、強い痛みが無いか確認します。
もし、患者さん自身で押さえて痛みを感じるようだったら、半分の力で押さえます。
ミゾオチを押さえ、約2センチ間隔で恥骨の上まで押さえて痛みがないか調べます。
痛みがわかりにくい患者さんには、上半分と下半分の違いを教えてもらいます。
ミゾオチ付近は胃や十二指腸、ヘソの周りは腸や尿管、ヘソの下の下腹部は子宮や膀胱
次に、親指を使って、左上腹部(肋骨の下)の押さえた感じと、右上腹部(肋骨の下)を押さえた感じの違いを教えてもらいます。
痛みや違和感、お腹の硬さの左右差がないか確認します。
左は胃や膵臓、右は肝臓や胆のう
腎臓を調べる→腎臓が深い所に有るのでゆっくりと深く押さえてください。
ヘソの斜め上に4本指を置いて、ゆっくりと深く押さえます。
肋骨の下からヘソの横まで、3回に分けて押さえて調べます。
右の腎臓と左の腎臓の左右差を確認してください。
ヘソの横は尿管(石?)→F3F4井穴刺絡の治療で石が落ちると圧痛も下がる。
婦人科・卵巣、膀胱→下腹部の圧痛(左右と真ん中)
下腹部の左右に圧痛があるのは卵巣が考えられます。
下腹部の圧痛が三陰交で改善すれば卵巣の可能性が高く、F2井穴刺絡。
真ん中は、膀胱や子宮です。
腎臓の圧痛と同時に下腹部の違和感を感じるのは膀胱と考えられます。
ミゾオチや下腹部(正中線上)に残った痛みには、百会の頭部刺絡。
治療後の確認
腹部に置いた指を強く押しこんで痛みが軽減、消失しているか患者さんにたずねます。
次に、治療者が押さえて確認します。
動診での動きで痛みが出ていた、可動域の制限があったものが変化したかを確認します。
もし、内臓の治療が改善して、動きや痛みも改善したのであれば、原因が内臓であったことがわかります。
●治療後、悪くなっていないかもたずねます。
もし、治療前より悪くなっている、違和感を感じるようであれば、副交感神経の興奮した症状なので、H5F5井穴刺絡です。
また、交感神経を抑制しすぎたための相反作用は、H5F5井穴刺絡を行います。
明日も試験があるのに、のどが痛いと訴える息子です。
深呼吸してものどの痛みはありません→呼吸器系ではない
ツバを飲みこむと痛い、いや、何もしないでも痛みがあります。
食道の痛みを考えて、左F1F6…変化無し
右F1F6…変化無し
百会の頭部刺絡…ちょっと良い感じ
百会の左右2センチの刺絡…ちょっと良い感じ
のどの痛み(正中線上)は頭の刺絡が良かった。
口内炎が治るまでは痛みがあると思われますが、痛みが軽くなれば、治りも早くなることは考えられます。
深呼吸してものどの痛みはありません→呼吸器系ではない
ツバを飲みこむと痛い、いや、何もしないでも痛みがあります。
食道の痛みを考えて、左F1F6…変化無し
右F1F6…変化無し
百会の頭部刺絡…ちょっと良い感じ
百会の左右2センチの刺絡…ちょっと良い感じ
のどの痛み(正中線上)は頭の刺絡が良かった。
口内炎が治るまでは痛みがあると思われますが、痛みが軽くなれば、治りも早くなることは考えられます。
2月の実技講習会、事前のセミナーです。
これから4回、治療の流れについてお話します。
若い先生方の参考にしていただければ幸いです。
ライブ配信URL
https://www.youtube.com/live/FnVESsISdwo?feature=share
講師 : 稲舛先生
テーマ :100回記念講演 事前セミナー①
井穴刺絡の治療の流れ (交感神経)
場所:Youtubeライブ
資料は、Googleクラスルームの『井穴刺絡学入門編』をご参照ください。
クラスルームへの入室は、井穴刺絡学会のウェブサイト『学びの場』ページから
https://www.seiketsushiraku.com
これから4回、治療の流れについてお話します。
若い先生方の参考にしていただければ幸いです。
ライブ配信URL
https://www.youtube.com/live/FnVESsISdwo?feature=share
講師 : 稲舛先生
テーマ :100回記念講演 事前セミナー①
井穴刺絡の治療の流れ (交感神経)
場所:Youtubeライブ
資料は、Googleクラスルームの『井穴刺絡学入門編』をご参照ください。
クラスルームへの入室は、井穴刺絡学会のウェブサイト『学びの場』ページから
https://www.seiketsushiraku.com

