井穴刺絡研究会　掲示板

稲舛先生こんにちは。
コロナ後遺症について相談です。

私の主人(54歳)が昨年7月に咽頭炎で入院中にコロナに院内感染し8月初旬に退院してから現在も仕事復帰出来ず自宅療養しています。
症状は倦怠感と手首、肘、肩、膝の関節痛です。
先生のYouTubeを拝見しH6F4の井欠刺絡を5日間やったところ倦怠感は変わらず手首は少し楽になった様でした。
入院中カロナールを内服していたのでその後H5F5の井欠刺絡を1週間しましたがあまり変化が感じられない様でした。

これからどの様な対応をすればいいかアドバイスをお願いします。
持病は緑内障があります。

５日に、新春の健康合宿をやっている所に頼まれて治療の説明と参加者の治療をしました。

　治療の説明したって面白くないでしょうから、参加者をモデルに治療しながら説明、いつものパターンです。
　モデルが参加された仲間内からですから、信用度も高く、リアクションも楽しい。

①いたって健康そうな６０歳代女性。
　動診で痛み、可動域制限なし。
　ただ、動くと息切れをするようになってきた…深呼吸では空気は胸にしか入りません。
　心臓の治療に左右Ｈ３井穴刺絡→空気がたくさん入るようになっています。

②難聴（先天的、補聴器）、お腹の具合が悪い、ミゾオチの圧痛胃の痛み、片頭痛、婦人科の下腹部圧痛
　など、副交感神経症状と婦人科と加齢？の症状がある４０歳代の女性です。

　治療の前に、婦人科の症状があるので、下腹部の圧痛を確認してもらって三陰交に円皮針を貼ると、痛みが消失しました。
　副交感神経の症状があるので左右Ｈ５井穴刺絡をするとお腹の具合（婦人科か？）、ミゾオチの痛み（胃潰瘍か？）が改善してます。
　起き上がって、頭痛の状態をたずねると、偏頭痛が良くなりました。

③３０歳代男性、首の痛みと突っ張り、腰の側屈での可動域制限、プロ野球選手。
　身体のメンテナンスはそれなりにやっていますが、どうしても左首の張り、可動域制限が取れません。

　首の動診では右斜め下を向くと左首に針と可動域制限＝小腸経
　小腸経の小指から圧痛を探すと指先に激痛です。
　私が軽く押さえたまま、首を動かすと少し楽になったので円皮針をピッタリ貼ると症状は半減、Ｈ４井穴刺絡をすると首の張りも可動域制限も解消しました。
●小学生の頃に小指を骨折していました。

　腰の動診では、左側屈で右の腰が伸びない。
　首もですが、腰も野球選手にとっては致命的な可動域制限です。
　側屈は胆経なので、左足の薬指の圧痛点を探すと、薬指腹側に激痛の圧痛点があります。
　円皮針で少し改善、指の腹の圧痛点から刺絡をするとさらに改善。
　Ｆ５井穴刺絡で腰の動きの左右差はなくなりました。
　前で見ていた人も「おおおっ」と、驚いてます。
●左足の薬指の爪が黒くなっていました＝血流障害

　最後に、百会の頭部刺絡をして終了です。

最初の２回は、右足親指と同位置、３回目少しずらして即刺即抜
３回目は痛がってます（２回でバランスが取れたのか、３回目の場所が違ったのか）。
股関節の前側の痛みが取れると、腰の後ろ側の痛みを訴えるようになっています。

日頃、ほとんど肉体労働、運動をしない女性、正月から右腰と右股関節が痛くて来院です。

　めったに肉体労働しない人が、年末の掃除や来客で立ったり座ったり＝屈伸運動をやったための筋肉痛です。
　右股関節の前側を通る経絡Ｆ１Ｆ２Ｆ３Ｆ６井穴刺絡をすると改善、特に、Ｆ２井穴刺絡と圧痛点の円皮針が良くて左足の同位置に即刺即抜の針治療をしました。

　腰痛はほとんど改善しましたが、肉体労働不足、運動不足です。
　と、言うと、患者さんは「毎日、忙しいから身体は使っています」
　忙しいのは、来客？お話？忙しい時は効率良く動こうとするので、筋肉をあまり使わない！

●忙しい人は、運動不足

林鍼灸院さん、こんにちは。素晴らしい治療でしたね。

　コロナの後遺症の治療では、井穴刺絡が役立つことが多いので喜ばれますね。
　コロナ感染症は交感神経の興奮症状なんですが、治る時に副交感に揺れるので(交感神経なのか副交感神経なのか?)見極めが大切ですね。

　昨日、コロナ感染後遺症(吐き気)の治療をやりました。
　食欲もあり、食後の胃の痛みなども無い、吐き気(副交感神経)のみでしたので、Ｈ５Ｆ５井穴刺絡をしましたら、吐き気は半減しました。

　スッキリとはならないので、胃の治療に左Ｆ１Ｆ６、百会の頭部刺絡などもやりましたが、それほどＨ５Ｆ５以上の効果は出ません？
　患者さんの治療は、患者さん宅でした…患者さんは治療の直前食事をされていた！
　“食事→副交感神経が働く”があるのでなかなか抑制できなかったのではないかと思います。

稲桝先生こんにちは。お世話になっております。
コロナ後遺症の方が来られたので井穴刺絡で治療しました。

32才男性・秋にコロナ感染で高熱が出て以来不調が続く方です。
舌黄膩苔で厚い状態・腹診では右の肝経上臍付近に圧痛点あり

・痰を伴う咳が昼夜出る
・目～副鼻腔が重たく痛くなる
・常に鼻閉でスッキリしない
・実家に帰ってゆっくりすると症状が悪化
・一人暮らしのアパートに戻るとやや改善する

さらに
・体を動かすと症状が改善する
・熱いお風呂に入ると改善する

という事でしたのでH5F5の井穴刺絡をまずやってみました。
両手のH5が終わる辺りで鼻閉がす～っと改善
両足のF5を行うと重だるかった頭重感もラクになりました。

ただ痰の絡みは依然あったのでH1を刺絡、
肺経の母・F1も刺絡しました。
あまり変化がなかったので肝経のF2にお灸。
実は秋に辛い失恋で円形脱毛症だったらしいのです。
疏泄機能を高める？補う？ためにお灸にしました。
すると肝経上の圧痛点が消失。
痰の絡みもやや穏やかになりました。


治療終了後、舌を見せてもらうと分厚かった舌黄膩苔が消えた！
井穴刺絡はこんなにスピーディーに痰湿が消えるのですね。
びっくりしました。

ところで
実家に帰ってくるとアレルギーが悪化するのはなぜでしょう？
実家だと完全にリラックスして副交換優位になり過ぎるから、
アパートだと緊張感でバランスが取れるからかも？と考えました。
動物いない花粉植物も無い、部屋や布団のクリーンさも、
食べ物も実家のほうが上だそうです（笑）

茶話会のお知らせ

１月９日20時より、鍼灸師さん対象のZoom茶話会を開催します。

ご入室は、井穴刺絡学会ウェブサイトのイベントページの一番下の『ZOOMミーティング』ボタンから。
初めてご参加される方、大歓迎です！

井穴刺絡学会　イベント　下段のZOOMから
https://www.seiketsushiraku.com/%E3%82%A4%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%88

あけまして、おめでとうございます。

　あー、新年早々、やってしまいました!
　なんだか、YouTubeの設定が変更されていて???
　ちょうど詳しい者がいたので対応してもらいました。

　いやはや、ご視聴いただく皆さん、リエ先生、息子には、迷惑かけてしまいました。

年末に、バスケットをやっていて突き指をした娘の治療です。
前日はもっと腫れていたのですが、自分で井穴刺絡をやって腫れも半分になっています。
まだ、痛みがあり、腫れも残っているので鍼灸師の父親にやってもらうことにしたようです。
自分でやってみると、将来自分の家族にも手当ができるので良い経験です。
　父親には、無いだろーなー？