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出かけた先で58歳、男性。三日前から右肩の痛みでです。ビールをたくさんかって、手で持って長い距離を歩いた後から右肩に痛みが出ました。 前方挙上、反対の肩に手をのせる、水平に腕を広げるで痛みが出ます。忙しい仕事の途中だったので、なんと、立ったまま治療です。井穴刺絡をするわけにいかず円皮針での治療をする事にしました。 毎日肉体労働される方なので、太い筋肉がついたしかも単純な関節の肩が痛むのは考えにくいです。おそらく、複雑な関節と細い筋肉の手を痛めたのだろうと考えました。 反対の肩に手を上げる、腕の外側の伸展によって痛みが出るので、三焦経H5手の甲小指と薬指の間を押さえてみました。痛みがあるので、円皮針を貼ると、少し改善、今度は、大腸経H6手の甲の人差し指についた筋肉を押さえてみると、こちらは激痛です。これにも円皮針を貼ると、肩の水平での動きは改善しました。 最後は、前方挙上です。真上まで上げたときに、痛みがあり、腕が耳から外に開きます。これは、脇から小指にかけての痛みのときにある動作です、から、小腸経H4小指の外側の痛みを調べると、手首から指先に1cmほどのところに痛みがあります。これに円皮針を貼ると、前方挙上が軽くなったそうです。
結局痛みは肩と訴えていたのですが、まったく肩には治療せずに肩の痛みは取れました。どこに障害があるか?手の甲の骨間だったので(とても多い、肩が痛んでというのは10%ほど)これを解消するために、円皮針、骨間に通る経絡の末端である井穴の刺絡、さらに、指先の井穴〜骨間のオイルマッサージも良いと思います。えびすの友さん、いかがでしょう?井穴刺絡ができない治療家の皆さん、血が嫌いな方、井穴から手の甲、手首にかけての治療でずいぶんと改善すると思います。
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