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50歳、女性。20年前に半月版の手術、3歳の頃に虫垂炎の手術、貧血などあります。 右足の親指の痛みは、小学生5年の頃からだそうです。お風呂のタイルが滑りそうなので、へんな歩き方をして以来、親指が痛み、つま先立ちなど困難です。となると、その前の何かが原因ではないか?と考えました。右足なので、当然、虫垂炎の手術をチェックすることにしました。 足の痛み以外にも、腰の前後屈、左右側屈、右回転などで腰に痛みがありました。 47年ぶりに、右下腹部・虫垂炎の手術部の治療です。今回は、手術の傷の痛みがないか?それに、手術での癒着の痛みがないか?を調べます。手術の傷跡もですが、2cmほどおへそ側に痛みがありました。これに円皮針を貼って、再度体を動かしてもらいました。 結果は、腰の前後屈は曲げやすくなっています。側屈も曲げやすくなっていますが、左肩のコリには関係ありませんでした。右回転も楽になっていました。爪先立ちをしていただくと、あと指半本分以下の不安定感があります。 虫垂炎癒着の井穴刺絡は右F1F6をやってみましたら、さらに、腰の感じは良くなって、足の指は、ほとんど改善、40年ぶりに両足で爪先立ちをしているそうです。 貧血状態(息切れ)がひどかったらしく、現在は、大丈夫ですが、深呼吸をしていただいてH3の井穴刺絡をすると、空気がさらに入るようになりました。 左肩こりの治療では、左の4−5の中足骨の間の痛みに円皮針を貼ると半分くらい良くなって、手の人差し指と親指の中手骨の間の痛み、小指の痛みに円皮針を貼ると肩こりは楽になり、仕上げに、百会を頭部刺絡しました。首は、くるくる回るようになったようです。 これで、時間切れとなりましたが、まだ、患者さんの症状の半分くらいの治療しかできてませんでした。
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