井穴刺絡研究会

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背中と腰の痛み 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月10日(月)12時23分12秒

７０歳、女性。背中と腰、両方で圧迫骨折があります。ただし、圧迫骨折の痛みをひどくしている「何か？」があるようです。卵巣の癒着の手術のために下腹部に縦に傷痕があります。虫垂炎手術の傷痕があります。胃のポリープの腹腔鏡のための傷痕が三箇所あります。これらの圧痛が２０箇所ほどあり、それに皮内針をすると、少し腰が楽になったようです、が、３割程度の改善のようです。　みぞおちに強い圧痛があるので、胃の治療をすることにしました。左Ｆ１Ｆ６の井穴刺絡をしましたが、胃の痛みは少し楽になった程度、腰の痛みや背中の痛みもあります。次に、肝臓の井穴刺絡をすることにしました。右Ｆ２の井穴刺絡をすると、みぞおちの痛みがずいぶん楽になり、背中の痛みがあまり感じられなくなりました。腰の痛みは依然あります。　この患者さんは、椅子に座って背筋を伸ばすと痛みが強くなります。仰向けに寝てても、膝を立てていると楽です。ベッドに寝てもらって、膝を立てる患者さんは、お腹に注意、体の前側を伸展するとつらいのです。　椅子に座ってもらうと、腰の仙骨の上が痛みます。縦に５ｃｍほどの痛みがありますので、それに鍼をしましたら、最後に、一点になりました。そこに皮内針をすると腰の痛みがなくなり、同時に、背中の痛みはほとんどなくなりました。

嘔吐投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月10日(月)09時49分17秒

８０歳、女性。土曜日、｢残すともったいないから、もう一口｣と食べた後からおなかが痛くなって、三回嘔吐された。吐くとすっきりして、家族のもの（料理を作った娘）と、｢今日は、油が多かったね｣と・・・　昨日は、ほとんど食事をせず、お腹が減ってきたらおかゆを少し食べた程度、今朝はずいぶん良いとのことです。　ご本人は｢こうやって年寄りは弱っていくんですね｣とおっしゃいます。　■子どもと高齢者に油（脂）は禁物！　夏の弱った胃腸に、油脂食品は副交感神経を異常興奮（結果として、嘔吐）させますので、ダメです。嘔吐は異常ではなく、身体に必要がない、消化に無理がある油脂食品を、いち早く体外に排出させた｢正常な生体反応｣であり、体が弱ったから嘔吐したというわけではありません。　若くて自律神経のバランスが取れている人は、少々の油脂食品は大丈夫でも、副交感神経がやや興奮気味の子どもやアレルギーの体質を持った人では、ダメです。　食べ物の関所は、口、胃、腸ですが、口に入って｢これはまずいぞ｣と思えば吐き出しますが、ごっくんと飲み込んだら嘔吐、腸まで行くと下痢になります。

パーキンソン 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月 9日(日)03時38分7秒

おはようございます、森ふさえさん。パーキンソンは、体の動きの問題が大きく、これには交感神経が適度に興奮してドーパミンやアドレナリンが働くことであろうと思われますが、これが、なかなかうまくいきません。しかし、井穴刺絡療法は、副作用がありませんので、今、決定的な治療法が無いのであれば、おすすめいたします。　また、パーキンソン以外の不快な症状の解消には良い治療法だと思います。勿論、ご家族に出来る方法で、金銭的にも、時間的にもあまり負担が無い良法だと思います。

パーキンソン 投稿者：森　ふさえ 投稿日：2007年 9月 8日(土)21時39分52秒

こんばんは。先日、パーキンソン病の事について、ぎんなん治療院の先生から、とても親切に、丁寧にアドバイスいただきましてありがとうございました。手術も井穴療法も完治する事ができないと云うことが、この病気の重さをますます思わざるをえません。原因が分からないだけに、なにがいけなかったのだろうと、悩みます。家族とも相談しましたら、両方とももう少し、慎重に考えようということとなりました。手術は年齢的に今がチャンスなのですが、、、２７日に三回目の検査の予約で行ってきます。また、メールでお世話になるかもわかりません。その時はどうかよろしくお願いいたします。ありがとうございました。

鼻水投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月 8日(土)19時38分32秒

こんばんは、新米鍼灸師さん。鼻水タラタラの患者さんは、副交感神経が異常興奮しているのは確かだと思います。それをこの患者さんは、お薬で調整(交感神経を興奮させてバランスをとっている？)したので、井穴刺絡では治療効果が得られないのだと思います。　神経は、合鴨の雛のようなところがありますね。最初に見たのを親だと思う合鴨の雛。自律神経は、最初になされた刺激に従うようなところが似ています。薬で自律神経を調整しようとすると、他のものでは、なかなか難しい、しかも、薬も刺絡も一緒となると、薬の強さもあって難しいと思います。そして、最初は弱い薬から始め、神経の調整が効かなくなると、もっと興奮または抑制させる強い薬が出る、その分バランスがとりにくくなってしまう･･･。　となると、他の方法を考える、１３年前に鼻水タラタラになった、その頃の生活の変化は何だったのか?を考えます。私と同年代なので、なんだかわかる気がします。結婚して家族が出来、仕事でもデスクワークが増え、慢性的な運動不足、食べ物もやや贅沢に、また、外食、体重も増加、これによる副交感神経の異常興奮が始まるのではないかと思います。全部が当たらないかもしれませんが、おおよそこんな感じではないかと思いますが。　もし、こんな具合であれば、生活の改善、早起きに運動、５１歳だったら、まだ走れると思いますので、散歩の合間にジョギングで一日一回は発汗。　ツボではＨ５Ｆ５に加えて、百会、それに、鼻水の治療に、眉の間やおでこにせんねん灸を熱いと感じるまで(火傷に注意しながら)やります。お風呂は短時間に熱い風呂です。　以前に来たアトピーの患者さんで鼻水が止まらない方には、サーフィンをおすすめして一月でばっちり止まりました。ただし、彼は２０歳でした。　鼻水は、副交感神経の症状、これが、方向が違って出ると、退職後のうつになることもあります。

鼻炎投稿者：新米鍼灸師 投稿日：2007年 9月 8日(土)17時24分26秒

先生いつもありがとうございます。 51歳の男性、12～13年前から鼻水タラタラの症状が毎日発作的にあります。さらさらの鼻水で、本人曰くティッシュ一箱が無くなるほど出て、薬が手放せない状態です。花粉症や湿疹が良く出るそうです。左右H5F5を三回と合い間に千年灸で家庭治療をしてもらって1週間がたちましたが、変化が感じられないと言われました。次回まで千年灸でH5F5の刺激を依頼しましたが、あと百会の刺絡と、他に何を考えてアプローチしていったらいいのでしょうか？お忙しいところ恐縮ですがアドバイス戴けませんか？

眼の頭部刺絡 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月 8日(土)06時59分14秒

おはようございます、工藤さん。うつの治療は、なかなか難しいですね。私の場合、患者さんと一緒になって治療しようと考えてますので、自力本願治療を望む患者さんのほうが得意、患者さんとのキャッチボールもうまくいきます。　さて、うつの不眠は、昼間体を動かさないために眠れない、昼間の交感神経の興奮がないための不眠、やや、うつっぽい患者さんの場合も同じで、早起き、日光に当たる、運動、発汗などとうつの方にはとてもハードルが高い問題です。しかも、これすべて、自分でやらなければならないことなので、うつ病の患者さんは、私にはちょっと難しい、何か施設があって、そこで決まった生活をしながら生活のリズムを整えていく、その中にＨ５Ｆ５の井穴刺絡もあるというのが理想かもしれませんね。　私が出来る範囲は、うつっぽくなっている程度の治療やアドバイスと考えています。アトピーや喘息の患者さんが｢転地療養｣で副交感神経の異常興奮が改善するように、井穴刺絡だけでなく、生活全般の改善を考えたほうが良いかもしれませんね。　眼の頭部刺絡の治療で、後頭部を刺絡する範囲、どこまで効くか？をやったことがあります。後頭部では、膀胱経のラインと胆経のラインで眼精疲労が改善します。次は、上下のどこからどこまでが眼に改善刺激を送ることが出来るかですが、下は、天柱や風池で頭の骨が終わった首の付け根（首の一番上で頭の骨にぶつかる所、首の筋肉がくっついている辺り）ここから、頭の一番上、百会と百会の横辺りまでの間で効きました。　ノイロメーターの反応と、圧痛の場所は一致しませんが、圧痛点で充分改善すると思います。工藤さんがおっしゃるように、私も下から指をもって行ってましたが、今度は、上から下に探ってみたいと思います。　私の眼精疲労や眼の治療での後頭部の頭部刺絡では、外後頭隆起の横辺りの両側に２点と、それから３ｃｍ～４ｃｍばかり上の両側に２点の合計４点頭部刺絡しています。今までやってみて、この４点で良い効果を得ています。２点で効果を出せないところが、まだまだ未熟というところですね。

鬱と自律神経失調 投稿者：工藤投稿日：2007年 9月 8日(土)00時59分13秒

先生ありがとうございます。先生のおかげでかなり効果を出せるようになってきました。うつ病の件なんですが・・確かに手に余っています。ただ、鬱の不眠と（不安や考えすぎ？）と一般的不眠（興奮状態）は確実に違うなと実感しています。しかし中々・・・あきらめたくはないのですが限界のラインを引いたほうが良いかもしれませんね。貴重な意見ありがとうございます。あっつうの件なんですがノイロメーター販売中止でして・・手に頼るしかなかったんですが最近面白いことを気づきました。巨骨のときのようにご存知かもしれませんが・・眼Kの場所なんですが普通圧痛を探す場合我々鍼灸師はどうしても風池から対側眼球方向とかどうしてもこう頭骨に親指を引っ掛けて斜め上方向（左右）に探していく方が多いと思われます。が後頭骨にそって下向きに擦るように探すと多分眼Kのポイントの圧痛がひろえると思います。下から押しても殆ど圧痛はでないんですが上からゆっくり擦ってやるとはっきりかなりの痛みが出ます。眼の効果も中々良い感じにです。当方ノイロメーターを持ってませんので苦肉の策でした。但し本当にそこなのかはわかりません。時間に余裕があるときでも追試していただければありがたいです。

うつと自律神経失調症 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日：2007年 9月 7日(金)21時33分37秒

こんばんは、工藤さん。帯状疱疹、うまくいってよかったですね、さすがですね。もし、それでも残るときは、体性神経･経絡上の痛みをとる意味での井穴刺絡をお考えになっても良いのではと思います。アトピー性皮膚炎でも、Ｈ５Ｆ５の井穴刺絡出副交感神経を抑制するのと、体性神経･経絡上のかゆみをとるために、たとえば、肘の内側であればＨ２の井穴刺絡をするという具合にです。　頭部刺絡、圧痛点の刺絡をするところなどは、まさしく、上手の治療ですね！　さて、うつ病と自律神経失調なんですが、どちらもなかなか難しい問題ですね。うつ病は、副交感神経の異常興奮状態ですし、自律神経失調の場合は、交感神経の症状と副交感神経の症状が日和見的に出ている状態ではないかと思います。また、自律神経が過敏に反応するためとも考えられます。　ただし、井穴刺絡学のように、神経の異常に注目している治療家は少なく、これらの症状だけを並べてみると、支離滅裂な状態と捉えられる･･･そのような場合、自律神経失調症だと病名がついている、または、治療者自身が、なんだかよくわからない患者の状態を自律神経失調症と言ってしまっているのもあるのではないかと思われるほど、この病名をよく聞きます。そして、お定まりのように、精神安定剤、睡眠導入剤などの薬が出ています。　私の経験では、うつっぽい、やる気が出ないなどの状態の治療は出来ても、うつ病！になると私の守備範囲を越えていると感じます。どこがその分岐点かと考えると、患者さん一人で治療に来院され、自分で井穴刺絡をやってみようとされる、これは、うつっぽい患者さんで、治療対象に入ると思います。　ただし、そううつの場合、そう状態のときに来院され、その後うつが出たというときは、全くお手上げ状態です。井穴刺絡も私の治療技量にしても限界があります。残念ながら、私の手にあまるうつ病の患者さんをお一人診させていただくより、それ以外の、井穴刺絡で改善しやすい患者さんを数人診させていただくほうが、その患者さんのためにもなると思います。うつ病に関しては、私より、もっと治療技術を持っている治療かがいると思いますので･･･

台風通過中 投稿者：工藤投稿日：2007年 9月 7日(金)18時09分47秒

先生ありがとうございます。 H5F5をどこで止めるか、どこでいれるか、どんな間隔でやるかつねに考えながらやっていきます。帯状疱疹の方なんですが2日目はH5F5の効きが今ひとつでした。あと少しここだけ残ると。。今日H6F4に変更かなり改善。おまけに百会から対側外方のあっつう点を刺絡。これで完全消失しました。明日には半分ほど症状が出るかもしれませんといって再度通院指示をして終了。明日もがんばります。ひとつ教えて欲しいのがあります。うつ病と自律神経失調の区別を井穴刺絡的に教えていただければありがたいのですが・・

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