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ご無沙汰しております。最近の話題に関連することですのでご報告いたします。
1,交感神経を叩く治療を強く続けられて来た患者さんの場合。
症状は、両膝の強い痛みと足の運動神経のぼやけ感、全身の強烈極まる痒み発作、時々起きる胸の強痛発作。
最初はどう治療の折り合いをつけるかで苦労しましたが、数回の治療で、患者さん自身が自宅で自己コントロールできるまでになりました。
方法。井穴刺絡はH5,F5のみ。膝の痛みには温灸とジャムの空き瓶吸玉。胸の痛みの時だけ左H3。低気圧で痒みが強い時は夕食抜きでも可。
こんな簡単な処方ですが、最初は試行錯誤でした。
この方は125m(田んぼの畦の長さ)歩くのが1年前に発病して以来の夢でしたが、先日それを成し遂げ、今は農業に徐々に復帰しています。
最初は眠剤とデパスまみれでしたが、これも徐々に離脱しております(他県の信頼できる医師の管理下のもとです。しかし他県というところが哀しい現実です)。
2,40代女性の突然の立っていられないめまいと耳鳴り。耳鼻科処方の薬による嘔吐。
1回のH5,F5の井穴刺絡で症状は治まりましたが、その後2日間眠れなかったそうです(ただそのことで苦しくはなかったそうです)。
ご主人のアドバイスにより、井穴への「てい鍼」をすることで、めまい症状を再発させることなく眠れるようになりました。
私が指示しようとしたことをご主人が先にやってくれたので助かりました(笑)。
以上の例のように、副・交が強く拮抗する症状では、刺絡はH5,F5を主に。その他は別の手段で緩やかに交感神経症状に対処するという方法が家庭ではやりやすいかなと思いました。
特に「ポッケにミニてい鍼」の井穴刺激は、毎日異なる体調と治療のサジ加減の調整に便利だな、と思うこのごろです。
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