井穴刺絡研究会

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体性神経と自律神経、胆経 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月25日(木)08時39分32秒

おはようございます。ＦＦさん。Ｈ５Ｆ５の井穴刺絡はとても興味深い反応を表すことがありますね。もちろん自律神経では副交感神経の抑制をしますし、体性神経的には三焦経、胆経の経絡上の症状の改善をします。これは浅見先生の２１世紀の医学でも書かれ、私たちも毎日治療をしながら確認していることです、が・・・　ここからは、私の考えですが、Ｈ５Ｆ５三焦経、胆経は、井穴刺絡した側のすべての運動器疾患に影響を及ぼすのではないか？体をスムーズに動かす経絡ではないかと思っています。これは、魚の体で考えれば「側線」に当たるのではないか、いろんな情報を察知して体を動かし危険回避や攻撃にうつる、人にもまだ側線があるとしたら、それは、三焦経と胆経ではないかと思います。これは、体性神経的でもありますが、じりつ神経的でもあり、両神経をかねている（もともと一つだった？）そのような働き方をするのではないかと常々考えて使っています。　体の動きが悪い、痛みがある、例えばリウマチや神経痛の肩では、この三焦経や胆経の治療をすると改善をみることが多く、また、この経絡上に古傷があることも多いようです。　古い捻挫、膝の痛み、腰痛、場所によっては虫垂炎の手術痕が胆経にかかっていることも、胆嚢の手術、肩こり、むち打ち症、眼精疲労など胆経や三焦経に悪影響を及ぼすことがあると思われますし、胆経、三焦経上を押して圧痛を調べると良いツボが見つかることがあります。特に、頭は良いツボが多いと思います。　昨日ほどの改善がなかったということは、昨日より改善していて、患者さんが治療前と後の差が少ないので｢わっ良くなった！」と驚かなかった？ことも考えられます。しかし、治療前の患者さんの症状（スタートライン）が昨日より良いほうに、前に進んでいるのではないかと思います。　これが、手が上がらないなど、多角的に判定しやすいところだったら、治療前に｢あー、昨日より良くなってますね｣と、患者さん、治療家ともに同一視線で確認することができるのですが、目や口のしびれ感、見え方となると、患者さんの自覚症状のみの判定となるので難しい部分もあります。昨日から一日、改善している状態が続いていると、この状態がその人のノーマルな状態、良くても悪くても・・・なので、昨日の治療前との症状の変化の把握が的確ではない⇒改善したのが続いているのか、昨日の治療前に戻っているのか、昨日の治療前より悪くなったのか「わからない」と思います。

瞼、口周りの違和感 投稿者：F.F 投稿日： 1月25日(木)01時03分22秒

昨日、左瞼がはれぼったく閉じにくい、左口角がしびれている感じ、目がかすむ、肩こりがひどい、左大腿部が寝ていて痛かった、睡眠不足、過労ぎみという70歳の女性の治療をしました。左右倒しのつっぱりが右に倒して左がつっぱるので左のF5H5を2回、すると目がはっきりしたのでアレルギーと思い右のF5H5をすると口がやわらいだ、目が自分の目の感じになったとおっしゃったのであと左F1F6,百会で仕上げました。今朝再度おいでて昨夜は楽になりすっかり治った感じがしたがまた今度は右目が違和感があり閉じにくい、口周りの違和感、はれぼったい感じ、右顔半分の違和感を訴えました。右のF5H5からはじめましたが、右目がハッキリ見えるようになったというものの左のF5H5を加えても昨日ほど改善がありませんでした。右F1F6、ノイロメーターで上星をみつけ刺絡、そのころから目が少し変化したという程度でした。試しに左右F5H5に千年灸をしてみたら刺絡をしているにもかかわらずすぐには熱さを感じなく2回目で感じました。灸を宿題にして様子をみることにしました。自律神経の場合、片方の刺絡をしても両方反応があると思うのですが1日目左、翌日右というのはどう考えたらいいのでしょうか。

リウマチ・親指の痛み 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月24日(水)11時58分8秒

婦人科の治療でホルモン剤を使ったら、その副作用の交感神経の異常緊張で甲状腺機能亢進になり、その症状を抑えるために使った薬でアレルギーが出てしまってリウマチのような関節の痛みがあります。また、バネ指が親指に出ています。　おでこの手の反応点に針をすると親指の痛みが軽くなりました。よって、親指のH1とH1'の井穴刺絡をすると親指の痛みがとても軽くなりました。これを確認して、副交感神経の抑制のためH5F5の井穴刺絡をしました。　リウマチの場合、副交感神経の異常興奮のための症状のアレルギー、この患者さんの場合は、関節の腫れや動きの症状があります。同時に、それに関連してそれら関節の痛みがありますので、その部の鎮痛のための井穴刺絡などの治療を平行してやりました。　この場合、H5F5は高位中枢の治療効果ですから、同じ高位中枢のH6F4はなるべくやらないようにします。H1は、低位中枢ですから影響がないものとして治療しました。

喘息　肩こり 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月23日(火)17時37分56秒

２１歳、男性、会社員、ラグビー選手。右肩のこりが強く鎮痛剤も効かなくなっています。喘息は３歳の頃から、ずーっと薬を飲んでいます。朝も薬を飲んでいるのですが、深呼吸をすると、やや胸に存在感があります。　まず、Ｈ５Ｆ５の井穴刺絡をしました。呼吸が楽になっています。でも、吸うのがまだいっぱい入りません。最近は、ダッシュをすると息切れがするようになったそうです。心臓の症状があるようですからＨ３の井穴刺絡をしました。空気の入りが良くなりました。　次に、Ｈ１の井穴刺絡をしました。長く喘息があると、やはり肺の交感神経が興奮気味になるようです。終わると、胸がスーッと軽くなったようです。　肩のこりがまだあるので、百会を頭部刺絡しました。これは良く効きました。痛みが半分くらいになって、首もまわり方がだいぶん円をかいてます。今度は、神庭を頭部刺絡しました。また軽くなりました。　眼はコンタクトですが、左右差があります。眼精疲労の治療にノイロメーターを使って鍼をしようとするのですが、とても痛がります。ノイロメーターの反応点に皮内針をしました。やや明るく見えるようになり、首も少し良いみたいです。　最後に、百会の後ろ１ｃｍを再度頭部刺絡をして仕上げです。

不眠投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月23日(火)14時22分48秒

７０歳、女性、長年の不眠。子宮癌の手術、胆石の手術の経歴がありますが、手術痕に圧痛はありません。体を動かして、どこも痛いところはなく年齢なりの動きです。　話を聞いていくと、不眠がひどくなったのが４０才頃から、血圧が高くなってきたのも４０才頃だそうです。　今日始めての治療なので、一週間に一回、不眠の治療をして経過を見ながら治療方針を決めていくことにしました。井穴刺絡は、Ｈ６Ｆ４、婦人科の手術をして、胆石もとっていますのでＦ１Ｆ２Ｆ３を井穴刺絡、手術痕がおなかの真ん中にありますので百会を刺絡しました。

福岡井穴刺絡研究会⑧ 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月23日(火)08時30分25秒

土曜日に行いました、患者さんと患者さんの家族、治療愛好家のための勉強会｢養生会｣の収録ビデオの編集作業をやっています。　今回のテーマは、「体性神経・痛み、動きの治療・足首、膝、腰｣です。経絡テストを使った簡単な治療経絡の見つけ方、吸玉・バンキーの治療法、井穴刺絡療法などを解説しています。また、後半では、ご参加の希望者にモデルになっていただいて、腰痛の治療をやっています。１時間４５分。ご希望の方は、メールかＦＡＸで必要事項をご連絡ください。詳しくは、ビデオライブラリーをごらんください。

したの症例の続きです 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月23日(火)08時21分35秒

この患者さんの興味深いのは、左の腰、脚、膝にある痛みやシビレが、腰を左に側屈させたときに増悪することだと思います。右に側屈させて痛みが出た（左腰の伸展）のであれば、皮膚や筋肉、筋膜などが引っ張られて痛みが出たと考えられるのですが、屈曲側なので・・・「腰の骨がズレ、椎間板のヘルニアが神経を圧迫して痛みが出ているのです｣と、説明されると、なんだか納得してしまいそうな痛みやシビレ？　もちろん、私のところに車での２ヶ月間に整形外科やカイロを得意とする治療院などいろいろ行って、やはり、骨のズレやヘルニアを原因であると言われたそうです。そして、腰をもんで、引っ張り、矯正されたのですが、一向に改善がなかったのでした。　ここで特筆すべきことは、私の治療では、一回も腰、脚、膝に触っていないことだと思います。痛みを調べるために、圧痛の検査や触診もやっていません。患者の運動による痛みの増減、可動域を調べましたので、この点においては…痛みを発している患部とその症状を改善させる治療点はまったく違うところにあったということになると思います。

膝の痛み、坐骨神経痛、と、言われたシビレ、肩こり 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月22日(月)16時40分6秒

６０歳、女性。自営業。肩こり、首の痛み。左に倒すと、右首の横Ｈ５Ｆ５、後ろに回すと右首Ｈ６の痛みがあります。腰、脚、膝は前屈・洗面するくらいの少し腰を曲げた角度で左腰と臀部に痛みとシビレが出ます。後屈でも左腰、臀部に痛みがあります。右横に倒す（側屈）と左腰に痛みがあり、左横に倒す（側屈）と左腰、臀部、脚に激痛が走り、膝にも痛みが強く出ます。寝返りができなくて、うんうん良いながら寝ていたそうです。この症状は、２ヶ月続いて、いろんな病院や治療院をまわって、治らないので、私はこのまま一生終わるのか！？と悲観していたそうです。　虫垂炎の手術痕がありますので、圧痛をチェックしてみます。傷痕は、特別引きつれもなく、手術もとてもきれいです。圧痛はほとんどありませんが、一箇所だけ、少し痛みがあります。これに皮内針をしました。　この皮内針の結果、首の横倒しが楽になり、腰の痛みも半分くらいになりました。直前までシビレていたのが軽くなって、うそのように楽になっています。　次に、皮内針・圧痛点では探しきれない、治療しきれないところがあるのかもしれないと、右のＦ１Ｆ６の井穴刺絡をしました。この井穴刺絡で、首の横倒しはもっと楽に、振り向いて痛かったのも痛みがまったくなくなりました。足の痛みとシビレはますます改善して、ほんの少し、最も痛みが増悪した側屈をすると膝に痛みが出ます。　次に、左足のＦ５とＦ４を井穴刺絡しました。膝の痛みが改善するともに、脚全体が軽くなりました。　次に、側頭部の脚の反応点に鍼をしましたら、もう、まったく痛みがなくなりました。この次は、完骨に鍼をしようと思ったのですが、まったくその必要がなくなり、患者さんは、大喜びでお帰りになりました。　２ヶ月の痛み、治療にかかった時間は、おおよそ２５分間でした。

ご質問いただいたメールの返信なのですが 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月22日(月)14時50分53秒

質問内容は、副交感神経を抑制する、Ｈ５Ｆ５は、薬指の小指側だけですか？と言うものでした。お答えです　井穴刺絡でH５F５を治療する場合、私の経験で申し訳ありませんが、数年前、蕁麻疹が出てとても数日かゆい日が続きました。　このとき、H5F5の井穴刺絡をするとかゆみが止まるのですが、あまり何度もやっていると腫れてしまいます。仕様がないので、ちょっとだけ横にずらしてやっていたのですが、とーとー、反対側H５'F５'までやって、も、副交感神経抑制の効果はありました。患者さんにやってもＯＫでした。

頭皮針 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 1月22日(月)12時12分9秒

こんにちは、新司さん。私がやっている頭皮針は｢山元先生｣のやりか方です。紫色の本「山元式新頭皮針療法」が出てます。コメカミあたりと完骨にノイロメーターの反応点やコリを見つけて刺針したり、その部を何度か刺して刺絡をします。指で出しにくいときには、吸玉・バンキー、吸着具２．５号でゴマ粒２個くらいの量を１０回くらい出します。　完骨の刺針では、乳様突起にむかって５番針１寸で突起部に当たるような角度で圧痛を探して１本から３本刺します。ひびきはある場合もない場合もありますが、結構効きます。　運動は、なるべく長い時間やってもらいます。私のところは、治療室の横がホールになっているので、ぐるぐる歩いてまわってもらいます。階段が苦手と言われれば、非常階段をどんどん上り下りしてもらいます。　時間的には、短くても３０分間(初診のときは)、二回目以降、頭皮針が良く効いたという患者さんでは、だいたい１時間くらい刺しています。私の母親の場合、参考にならないかもしれませんが、６時間くらい刺しっぱなしのこともあります。

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