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左右について 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 3月 1日(水)13時38分45秒

こんにちは、みずきさん。この患者さんの場合、右膝の痛みで抹消の問題でしたので右の完骨の針をしています。中枢性のものでしたら、左となる事もありますし、両方の事もあります。　肝臓の井穴刺絡では、臓器が右にあるから右の肝経Ｆ２であり、胃は若干左にあるので左Ｆ１を重視しています。が、逆をやってはいけないという事はないと思います。と、浅見先生はおっしゃいますが、臨床で実際やってみると、右Ｆ１でまったく反応がないのに、左Ｆ１を刺絡すると胃腸症状の改善が確認できる事がたくさんありますので、結局、臨床の結果といったほうが良いのではないか？と思います。ちなみに、心臓Ｈ３も左で効果を出す事が多いのですが、右のＨ３も良い事もあります。これは、肝臓や胃腸のようにはっきり左右差が出ません。浅見先生によれば、左のＨ３は心臓の前壁、右のＨ３は心臓の後壁の治療をするのだといわれます。これも、臨床によって得られたものではないかと思います。　陰陽交差的な取穴はしません。そのまま、痛みや可動域制限がある経絡の井穴を刺絡します。　巨刺ではありませんが、痛みの治療（体性神経・経絡上の症状の治療）では、例えば、「肩こり」で左右真横に首を曲げチェックした場合、左真横に曲げると右の首肩が痛むときに、右のＨ５Ｆ５の井穴刺絡で良くなったとします。患者さんは①「右肩が楽になった」という答えと②「左肩がつらくなった」という二つの答えをされる場合があります。②と答えられた場合には、左のＨ５Ｆ５の井穴刺絡をすると「あー、楽になった」と肩こりが良くなります。　これは、右肩が１０痛んでいて、左肩も５痛んでいたとします。右肩の１０の痛みを３くらいに治療すると、左肩のほうが５－３＝２痛いという事になってしまったのです。今度は、左肩を３まで治療すれば、両方のバランスが取れて「あー、楽になった」です。　また、頭部刺絡の場合には、左の症状では、右の頭に頭部刺絡をしますね。これは神経が交差しているからそうするのだと浅見先生は言われます。　しかし、そんな難しく考えないで、患者さんの事を考えれば、早く良くなるのが先決なのだから、反対側の井穴刺絡もやってみてはいかがでしょう？そして、その臨床のデーターが積み重ねられると、思っても見なかったような新事実が出てくるかもしれません。　私自身の経験からですが、アレルギーのジンマシンが出てしまったとき、毎日Ｈ５Ｆ５をやっていると、井穴がタコのように固くなってしまったのです。そこで、少しずつずらして、指の真ん中までずらしても・・・効きます。それで、反対側まで延長してみたのですがＨ５Ｆ５の効果が確認できます。と、いう事は、薬指は爪の生え際であれば、どこでも副交感神経を抑制する効果があるということだという事です。これを追試するために、患者さんに１００人ほどやってみたのですが、やっぱり効果があります。　まだまだ、新たな問題やら答えが出てくる可能性があります。アンテナさえしっかり感度を良くしていれば、これからも、もっと楽しくなるのが井穴刺絡療法だと思います。みずきさんも、疑問を持って、井穴刺絡など治療をやってみてください。浅見先生は、ほんの数年前にも「稲舛君、井穴刺絡の新しい効果を見つけたよ」と、眼をキラキラさせていらっしゃいました。確か、９０歳の頃だと思いますが・・・　　浅見鉄男先生　現在９２歳健在。

巨刺投稿者：みずき 投稿日： 3月 1日(水)10時02分36秒

先生こんにちは、いつも勉強させて頂いています。完骨周辺の鍼は右ですか？左ですか？巨刺法でいけば、右なら左、左なら右、上なら下、下なら上ということになるのですが、『21世紀の医学』を読んでいると、必ずしもそうなっていません。また、肝臓なら右Ｆ２、胃なら左Ｆ１Ｆ６のように取穴しておられます。これらは、そういった理論ではなく、あくまでも臨床での結果、有効と判断されてのことなんですね。右膀胱経に異常がある場合、陰陽交差取穴のように、左心経（Ｈ３）を刺絡したりすることもあるんでしょうか？

膝の痛み 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 3月 1日(水)09時19分52秒

　右膝の痛みがあり、歩行困難もともなう７０歳、女性の患者さんです｡痛みは、膝の前、横、後ろにあります｡歩行困難は、膝が少し外側に湾曲しているのと、立ったときにグラグラと安定しない･･･歩きにくい、杖が必要です｡　前回は、膝の痛みに合わせて、右Ｆ１Ｆ６Ｆ５Ｆ４の井穴刺絡をしまして、ご自宅でもやっていただくようにお願いしました｡ずいぶん良いようですが、今日は、膝の後ろＦ４ツボでは、「委中」に痛みがあります｡仰向けに寝ると、膝を伸ばすことができずに１０ｃｍくらいベッドから浮いています｡　井穴刺絡は、痛みのあるＦ４Ｆ５に刺絡をしましたら少し楽になったようです｡委中には、皮内心をしましたがあまり効果がありません｡膝の痛みや動きには完骨（乳様突起下部）の針がよく効きます｡頭皮針のやりかたです。完骨の耳たぶ寄り、真下、後ろの三点の圧痛をチェックして、痛みがある部に１寸５番針を下から乳様突起の骨の先端向きに刺します｡　この三点とも圧痛があったのですが、耳たぶ寄りと真下に針をすると、膝の後ろの痛みがなくなり、今度は横（胆経）が痛いといわれます｡乳様突起の後ろ側に針をすると、今度は、痛みがなくなって、杖なしで歩けるようになりました｡　頭の針は、とてもよい効果をあげることがあります｡ただし、皆同じようには行かないので、仕上げの意味でやることが多いのですが、バッチリ効いたときには、患者さんがビックリするほどです。この患者さんは、変形性膝関節症で病院にも行っているのですが、２回の治療でずいぶんと改善しているので、自宅での治療にも力が入ります｡同行の娘さんに、全部お教えして、見てもらってますので、これからが楽しみです｡お友達と、健康サークルのような活動もしていらっしゃるようですので、どんどん井穴刺絡を広げてほしいと思います｡　さて、完骨の治療効果に脱帽したわけですが、完骨の刺絡やバンキーなど、もっと簡単に同じような効果が上げられないか？これからの課題です。頭の刺絡もやるのですが、針と比べると、効き方、適応症･･･なんだか違いますね｡

良いストレスと悪いストレス 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 2月28日(火)17時48分55秒

「自律神経では、ストレスはその人の興奮しやすい神経を異常興奮させる｣と浅見先生は言われます｡ストレスが、いつも交感神経だけを興奮させる、とは、限っていないのです｡喘息がある子どもであれば、両親のケンカを見て、その夜、喘息の発作が出ることが度々あります｡　ただし、このストレスにも、良いストレス、必要なストレス、選択的にどちらかの神経を興奮させるストレスがあると思います｡そのような、良いストレスであれば、必要に応じて、例えば花粉症の人などは、身体にストレスを与えるのも良い効果、自律神経のバランスが取れると思います｡　良いストレス・・・運動、野外、太陽光線、たまの睡眠不足（早寝早起き）、断食など　悪いストレス・・・いじめ、虐待、死の恐怖、お金が無い、昼夜逆転など　私もここ何年かジョギングしてます。走るというより､おじさんがトボトボ、ヨロヨロ早足で歩いている？信号では充分休んで柔軟体操ばかりしている、こんなものですが、これでも汗はかきます、脚の力だってずいぶんとついてきたようです、走ると鼻水も止まり、痒みも無くなり、浮腫んでいた手も握りやすく力が入ります｡良いストレスだと思います｡　このかゆみや鼻水などのアレルギー症状は、神経のスイッチが切り替わると｢パッ｣となくなるので、自分で体験しても、うーん、不思議だ！？と感心します｡　ここを読んでいる人で、４０歳代、男性、ちょっとアレルギーがある人、今から柔軟体操と、ジョギングははじめたほうが良いと思います｡まだ、走れるでしょう、筋肉が落ちてくると、いろいろ思っても見ないようなことが起こります｡　春になると、毎年、５７歳前後の男性が｢なんで私はこんなになってしまったんでしょう、意欲がわかない、元気が無い･･･｣うつではないんです、心療内科に行くと｢うつ病だ｣といわれるかもしれませんが、副交感神経↑の｢ちょっとうつっぽい｣誰にでもあることなんですが・・・年齢も５０歳、仕事も生活も安定してきた、また、安定させようと努力している、疲れないように、ストレスためないように、なるべくのんびりしている｡毎日こんな幸せーな生活をしていると、どういうわけか、男は特に、意欲がわかなくなるのです｡　女性には更年期と言うのがあって、誰でも｢あー、そうなんだ｣というのが理解できますが、男性には、このような変化に対して誰もケアーしてこなかったので、男の更年期なんて名前がついてます｡が、仕事も、私生活も順調にいって、ある程度お金もたまって、体も大切に健康管理もバッチリ、という人にこのような悩みを持って治療に来られる方がいらっしゃいます｡　花粉症も、男の更年期も、４０歳からの運動が、男性の場合カギになるのかもしれません｡

治療とは･･･ 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 2月28日(火)08時54分23秒

ｍａｍさん、ずいぶんとご苦労されたようですね｡病気そして、治療。わかってしまえば、｢そうだったのか！｣となるのですが、そこに行き着くまで、いろんなことを皆さん経験されるようですね｡なかなか治らず、とうとう、ちょっと怪しい治療？ご祈祷？などもたずねられることもあるようです｡もちろん、井穴刺絡や吸玉療法で治らない病気や症状もいっぱいありますが、皆さんが手を出していない治療法？、わたしだけ方向違いなのか？刺絡やバンキーでパッと良くなることもけっこうありますね｡また、井穴刺絡をしながら、神経のことがわかってくると、その神経に良いことを総合的に行うようになる（悪いことを止めるようになる）ので、良くなるのも早いようです｡

３月の予定 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 2月28日(火)08時44分42秒

｢研修スケジュール｣に３月の予定を入れました｡横浜で研修会があります｡地図は左の｢地図｣をクリックすると出てきます｡どの研修会も、誰でもご参加いただけます｡

ほんとに 投稿者：mam 投稿日： 2月27日(月)12時16分53秒

ありがたい事です！　先生の仰る通り、私が母親のお腹に居る時、つわりが喘息と言う形で出ていて、妊娠に気付かず、エフェドリンの注射等の治療をしていました。そして、私を産んだ途端、ケロッとその症状は無くなったそうです。まさに私が持って出て来た様です。其の為か私は小さい頃、腎盂炎で入院したり、蚊に刺されると、全身にジュクジュクとしたくさのような物が出来て、幼稚園の頃はプールには殆ど入れませんでした。血圧も低く、完全に副交感神経↑型です。よくお腹を壊す、鼻炎から蓄膿症になる、いつも胃が張ってもたれている、目が痒い、学校で掃除をしていると、気管支かヒィヒィ言いだす。バスの臭いだけで酔ってしまう。まぁ、数え上げたらきりがない程の症状が襲って来ました。治療も病院も薬も鍼灸もいろんな事を沢山しました。知らずにステロイドも処方されてて、いろんな副作用もでました。（舌が重くなって喋れない等のおかしな症状も出ました。）いろんな本も読んで試しました。家は関西ですが、飛行機で岩手迄治療に行った事もありました。（この時も母親と一緒に行きました。）母親もアレルギー体質ではあるのですが、私程強い症状はありません。内蔵も基本的には丈夫です。肺は昔、強く打ったとかで、右肺の1/3程が壊死しているそうです。その上に最近分かったアスベスト。家はクボタの300m半径です。そんなこんなですが、吸い玉や冩血から、この井穴刺絡に辿り着いて、また先生の様な方に出逢えて、ほんとうにありがたいと感謝しています。母親も年老いていますので、せめて苦痛のない日常を送ってくれれば良いと思っています。昨日も元気になってると言っていたのですが、夜になって又脱腸が出てたみたいですが、刺絡している間に入っていったみたいです。終わった途端、臭いおならをして、「なんか楽になってるわ。」と、言っていました。こんな事ですが、様子を見ながら先生に教えて頂いた事、やってみます。いつも心温まるお返事、ありがとうございます！それだけでも私は元気もらってます。また、宜しくお願いします。

痒み対策 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 2月27日(月)08時56分39秒

春本番となってきて、あちらこちらに痒みが出る頃です｡別に、花粉症でなくても、この時期は痒みがでます｡それをいちいち薬を使っていたら大変なことになります｡健康番組や雑誌に踊らされないように！もう少し季節が進むとその症状はなくなります｡それまで、うまくやり過ごせばよいのです｡病気ではありません｡　まず、痒みがでたら、極力さわらないこと、さわったということで痒みが誘発されたり、キズがついて、そのキズが治りかけのときに痒みがでます｡顔だったら、こすらないように水をピチャピチャッとかけるように洗う程度に、ゴシゴシこすらないように注意！とにかくガマン｡　何もつけないのが一番です、何かついているのを取るように体が指示しているのが痒みですから、不用意に化粧品などつけると痒くなります、が、乾燥しているところは、自然食品店に売っている、無香料で水のような保湿剤をつける程度にとどめます｡　身体をしっかり動かす｡患者さんでアトピーの方が｢汗を流すくらいに運動するとかゆみは感じなくなりますね｣と言われてました｡汗が出ると痒みが増すという方は、すぐに洗い流せる環境･･･自宅の近くでの運動･･･にして、徐々に慣らしていくと、汗が出ても痒くないようになります｡　甘いものはダメ！甘い食べ物は、副交感神経を異常興奮させて、それだけで痒みを引き起こします｡ケーキ、クッキー、チョコ、砂糖＋乳製品は絶対厳禁！　油脂食品はダメ！脂っこいものはダメです｡スナック菓子、ポテトチップスなどアゲ菓子は絶対禁物！脂の強い魚、肉も止めたほうが無難｡もちろん、植物油でも、油と言うのは下剤になるくらいですから(ひまし油･オリーブオイルなど)副交感神経を異常興奮させます｡　お酒、タバコ･･･言わずと知れた、副交感神経の興奮剤ですから、この時期には避けて通りましょう｡　長風呂･･･どこの誰が言ったか知りませんが、長湯が良いと？それは、交感神経がいつも興奮気味な人であって、副交感神経↑の痒みが出ている人が長湯すると、だんだんと痒みがひどくなります｡長湯は交感神経↓副交感神経↑です。痒みが出ている人は、シャンプーは止めて、石鹸を少し使い、ササッと洗って、熱い湯にザブンと入って温まったらサッとあがる、カラスの行水が合っています｡　花粉やハウスダストは｢誘因｣であって、真の「原因」は脳神経･副交感神経を興奮させていることです。もともと副交感神経が興奮しやすい体質なのですから、それに上記のようなことをやっていると、季節の変わり目には痒みなどのアレルギー症状が出ます｡　では、皆さんがんばって、私も、今日もジョギングして汗を流します｡

まさしく２１世紀の医学 投稿者：ぎんなん治療院 投稿日： 2月26日(日)16時14分11秒

やりましたねｍａｍさん。これぞ、２１世紀の医学ですね。副作用もなく、治療効果も確実、もちろん、良くならないものもありますが、損得抜きに、じぶんの母親の苦しみを楽にできたのですから、これ以上の親孝行はありませんね。きっと、お母さんも口には出さないかもしれませんが、感謝していらっしゃる事でしょう…まさか、自分の息子にこんな能力があったなんて…私の母親もそんなものですが。　Ｈ５Ｆ５の井穴刺絡をしたとき、右の脇腹は楽にならなかったのでしょうか？Ｈ５Ｆ５で楽になれば胆石かもしれませんし、右Ｆ２Ｆ６でよくなったのであれば肝炎かもしれませんね。　Ｈ５Ｆ５の刺絡と、右Ｆ２Ｆ６の刺絡と、左Ｆ１Ｆ６の刺絡の間に１０分間くらい時間をあけてみてください。どの井穴刺絡で最も改善したか、今度はよーくチェックしてみてください。順番は、これでよいと思います。これだと、どれが効いたかわかりますね。　母親の病気や症状は、しっかり治療してください。ｍａｍさんの晩年、同じような病気や症状が出る事があります、その治療の練習をしているようなものです。親の務めは、自分の子孫が健康に生活できるように、その知恵を受け継がせる事にあると思います。　金を残せば、兄弟は争いを起こし、堕落しますが、知恵を残せば繁栄しますし、その親は尊敬されます。

すごい！ 投稿者：mam 投稿日： 2月26日(日)14時59分10秒

先生、こんにちは。昨日、母親が病院から帰って来て、お返事が待ちきれず、21世紀の医学の胆嚢炎の所を見て、見に行くと、まだ苦しそうな顔をして寝ていたので、H5,F5,右F2,F6,F4左F1,F6をしました。右F6をやっている時に「ス～と何かが降りて行った。」と言いました。その後、出掛けなければ行けなかったので、そのまま寝かせて出掛けました。（何とその時、さっきまで、顔を歪めて寝ていたのが、起き上がっていました。）もう、今朝から起きて何事もなかったかの様に家事をしています。いつも痛むのは明け方です。右脇です。右Ｆ２Ｆ６（肝臓･胆嚢）と左Ｆ１Ｆ６（胃腸･消化器疾患）を続けてみます。ありがとうございました！

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