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心臓の自律神経の二重支配 gaku - 2023年11月05日(日) 17時21分13秒 No.1144
こんばんは、稲舛先生。

>先日の胸の痛みの男性、以前に治療した患者さんが関西から車に乗せて連れて来られていました。いやはや、頭が下がります。感謝しかありません。

以前の患者さんが、そんなに遠くからでも別の患者さんを連れていらっしゃるというのは、すごいことですね。

せっかく、この患者さんの話が出たので、質問をさせてください。

心臓の交感神経の抑制左H3で呼吸が楽になっているけど胸の痛みには変化が無い。そして心臓の副交感神経を抑制するために左H5をまずは20滴刺絡されていますが、これは心臓の交感神経抑制で呼吸が楽になっているから、それと逆になることをいきなり満量30滴はやらずに、20滴で様子を見たという理解でよろしいでしょうか?

この患者さんは、低位中枢の心臓の交感神経の異常興奮と高位中枢の副交感神経の異常興奮が同時に存在し、同一臓器に影響を与えていた。つまり交感神経と副交感神経の異常興奮が同時に心臓に影響を与えていたと理解してよいでしょうか?

私は、同一臓器でどちらの神経の異常興奮もありうるというのは、別々の日時で起こる、つまり異常興奮が一臓器で起こる時はどちらか片方のみだと思っていました。

基本的な自律神経のことが分かっていなくて、すみません。
圧痛点の治療 gaku - 2023年11月05日(日) 16時51分00秒 No.1143
こんばんは、稲舛先生。
詳しく解説をしていただいて、ありがとうございます。


④以降の治療は、時間が無くなってきていたのと、思いつく次の一手が無く、必死に知っていることを思い出して、行き当たりばったりでおこなった治療です(汗)鼠径部の痛みだから、F1F2F3F6の井穴刺絡かと思ったのですが、すでにF1以外は刺絡をしているので、どうするべきか悩みました。


>④以降の治療、股関節の内側にある痛みと末端部に作られた圧痛点の関係だと思います。問題がある筋肉や靭帯などが、そのルートをたどって末端部に圧痛点(問題を解消する圧痛点・ツボ)を形成しているではないかと思います。

私のよくわからなかったポイントが明確になってきたように思いますので、整理させてください。

つまり、

「体幹や体幹に近いところに存在する筋肉や靭帯の問題(A)」は、
「問題のある筋肉や靭帯(A)」と同じ経絡上で「より末端の部位に圧痛点(B)」を生じさせる

ということかと理解しました。


そしてこの(B)の圧痛点は、「井穴や井穴周辺、手や足の甲、足首手首あたりまでに存在する」が、「押さえれば痛みを感じる圧痛点は多数あっても、それが、患者さんが訴える問題を解消するものであるかは見分けなければならない」ということですね。

「末端の圧痛点(B)」に置き針や鍼をしたり、「問題の筋肉や靭帯(A)」と同一の経絡の井穴刺絡をやっても、患者さんが訴える痛みが残る場合がある。

その時は、「問題の筋肉や靭帯(A)」の周囲で圧痛があれば、その圧痛の場所が”現場”なので、その”現場”を円皮針や刺絡や鍼などで、”現場”の痛みを鎮痛する必要がある。


以上のように、理解しました。私はスッキリ理解できたと感じているのですが、もし間違っていましたら、ご指摘ください。
圧痛点の治療 ぎんなん治療院 - 2023年11月05日(日) 10時01分07秒 No.1142
gakuさん、たいへん良くできましたね。

④以降の治療、股関節の内側にある痛みと末端部に作られた圧痛点の関係だと思います。

 身体は複雑に連動性を持って動いているので、この筋肉の動きがこうだからと教科書に書いてある通りばかりではなく、リンクしている連動性を持っているその先にも影響しています。
 問題がある筋肉や靭帯などが、そのルートをたどって末端部に圧痛点(問題を解消する圧痛点・ツボ)を形成しているではないかと思います。

 井穴や井穴周辺にできる圧痛点、手や足の甲、足首手首あたりまでそんな圧痛点が存在すると思います。
 ただ、押さえれば痛みを感じる圧痛点は多数あっても、それが、患者さんが訴える問題を解消するものであるかは見分けなければならないと思います。
 そのため、末端部の圧痛を押さえて動診をやって問題が解消するか?患者さんにたずねる、この作業を患者さんが納得するまで、動きや痛みがある程度改善するまで行います。

 井穴刺絡や末端部の圧痛の治療をやっても、やはり、患者さんが訴える患部やその周囲で影響している圧痛があれば、それ=現場の治療を円皮針や刺絡や鍼etcやらなければならないこともあります。

 gakuさんが今回丁寧に治療されたように、問題となる痛みや動きが、患者さんが納得する段階まで改善できればOKだと思います。
 患者さんは「ありがとうございます」と、次回の予約が入る、また、友人の紹介をされるのではないかと思いますよ。

 先日の胸の痛みの男性、以前に治療した患者さんが関西から車に乗せて連れて来られていました。
 いやはや、頭が下がります。
 感謝しかありません。
圧痛点の治療 gaku - 2023年11月05日(日) 07時20分23秒 No.1141
おはようございます、稲舛先生。
またご教示いただきたいのですが、とても変な質問かもしれません。


以前にもアドバイスをいただいた60歳、運動嫌いで毎晩アイスの女性患者さんです。アイスを止める説得はうまくいっていません(汗)頭痛はほとんど無くなって、鎮痛剤を飲むことがすごく減ったとのこと。

来院時、頭痛と肩の痛みは無く、右股関節あたりと右膝内側の痛みが主訴。

① 腰の動診とパトリックテストをして、盲腸の手術への置き針、右側頭部の手術への置き針で腰の動診時の痛みはほとんど無くなるのですが、パトリックテストでの痛みは少し移動するものの、無くならない。

このパトリックテストですが、左足のパトリックテストをすると、右の腸骨上(お尻の上の方)から外側にかけてが痛みます。これが患者さんの訴える股関節の痛みです。これまでは右足のパトリックテストで右股関節が痛かったのですが、今回は右のパトリックテストでは痛みがありません。左のパトリックテストで、右股関節に痛みが出るので、まず私の知識を超えたのですが(汗)、できることを順番に治療を進めていきました。

② 腹診で、肝臓部の3点とも圧痛、左右ヘソ斜め上の腎臓あたりの圧痛、左右下腹部(卵巣?)に圧痛がありました。

婦人科と考えて右三陰交に置き針(シーソー法もする)、肝臓に右F2F6、腎臓にF3と、腹診、動診の変化を見ながら、治療を進めていきました。腹部の圧痛は全て取れました。

③ ここまでやって右の股関節部の痛みのみが残っています。ただ、右臀部の上方が痛かったのが、右鼠径部、つまり股関節の前側に痛みが変化してきています。このような変化は以前にもあったのですが、これまでは手術痕の置き針だけで痛みは取れていました。

④ 右の上前腸骨棘の少し内下方あたりに2点圧痛があり、それぞれに置き針を貼る。すると左のパトリックテストで、さっき痛かった右鼠径部より少し内下方に痛みが出る。

⑤ 右鼠径部内下方の痛みは肝経と思ったので、右母趾の指先、指の腹から肝経上の圧痛点を探すと、行間あたりにきつい圧痛があり、そこに置き針を貼る。左パトリックテストで右鼠径部の痛みが、更に内下方に移って、大腿内側に痛みが出る。

⑥ これは肝経か脾経か判断がつかず、脾経と肝経の圧痛点を探すと、中封と商丘の間くらいに圧痛点があり、そこに置き針を貼ると、パトリックテストで最後まで残っていた痛みが取れました。


質問:この上記④以降の治療に関して、私のした治療はどういうことだと理解すればよいでしょうか?体制神経的な痛みを経絡上のどこかにできた圧痛を取ることで、その経絡上の痛みが取れたということでしょうか?

この私の治療では判断がつかないかもしれないのですが、自分のした治療ですが、自分の知識では整理できません。たぶん同一経絡上の圧痛点で、遠隔部の痛みを取ることの意味をちゃんと理解できていないのではないかと思っているのですが、自分のよくわからないことなので、患者さんにもうまく説明できませんでした。

変な質問ですみません。よろしくお願いいたします。
コーヒーの作用 gaku - 2023年11月05日(日) 06時45分21秒 No.1140
おはようございます、稲舛先生。
お返事をありがとうございます。

そして、色々な角度からの見方、考え方を説明していただき、ありがとうございます。とても考えさせられるし、面白いです。

>ある物が、心身のストレスが、その人の、交感神経を興奮させるか、副交感神経を興奮させるか?決まっていないのが答えだと思います。

現代のお薬の確実に1つの作用を強制的に起こさせるのとは違い、コーヒーやお酒に限らず、1つの食べ物にいくつか効果・効能があるのは、人それぞれの感受性などと関係して、人それぞれに反応が異なってくるということかなと思いました。

自律神経、井穴刺絡学で考えるとつながりが見えてきて、面白いです。
コーヒーの作用 ぎんなん治療院 - 2023年11月04日(土) 21時17分53秒 No.1139
gakuさん、おもしろいですよね。

 コーヒーって、カフェインで興奮作用(交感神経の興奮)もあるものの、オシッコが出やすくなったりの副交感神経興奮の作用もありますね。

 コーヒーを飲むと眠れなくなるのは交感神経、でも、ある人は、食後のコーヒーは消化吸収を助け、胃腸のためには良いとか?
 そう言えば、胃腸の薬とされる"センブリ"は、とても苦いものですね。
 苦味は排泄・排毒を促す作用があるので、苦みの強いコーヒーは副交感神経の興奮させるのは考えられますね。

 「昔アラブの御坊様が、恋を忘れた哀れな男に飲ませたのはコーヒー」コーヒールンバは、どっちなんでしょうね?
 失恋した男に飲ませて元気になったのは交感神経抑制効果?
 片思いで言い出せない弱虫男が元気になったのは副交感神経抑制効果?

 ある物が、心身のストレスが、その人の、交感神経を興奮させるか、副交感神経を興奮させるか?決まっていないのが答えだと思います。

 お酒は、量でも違うかもしれませんね。
 最初は顔を赤くして楽しく飲んでいる=副交感
 量が増えてくると青筋を立てて怒ってケンカを始めるのがいる=交感神経
 飲み過ぎで臓器を悪くするのは=交感神経・炎症

 なかなか、面白いです。
脳梗塞後の視力低下 ぎんなん治療院 - 2023年11月03日(金) 17時57分50秒 No.1138
藤田さん、こんにちは
出先なので、要点のみで

視力なのでF2F6F5F4を一つの井穴に100回くらいは刺絡やってください。

もちろん、視力表で確認してくださいね。
まずは、この刺絡を5日くらいは続けてください。
初診の変化を見逃さないように、5回やったところで、判断してください。

波乗りで鹿児島、おそらく、明日は帰っているかも
脳梗塞後の視力低下 藤田 - 2023年11月03日(金) 17時33分51秒 No.1137
いつもありがとうございます。
ご教授お願いします。
最近脳梗塞をやって視力が著しく低下したとの事で明日来院します。りえ先生のご紹介の方で、ご自身で百会玉枕等を梅花鍼で刺激してもらっています。
治療ですが、まず視力の左右差やぼやけ明るさの確認、百会や玉枕を中心に頭部刺絡、目周りに円皮鍼と考えています。あとF2も
後は直接問診をしてと思っていますが、他に出来る事があればご教授お願いしたいと思います。
宜しくお願いします
コーヒーの作用 gaku - 2023年11月03日(金) 07時54分02秒 No.1136
おはようございます、稲舛先生。

先日、ライブセミナーの動画を見ていて、コーヒーは副交感神経を働かせておしっこが出やすくなるとありました。

確かになるほどと思ったのですが、コーヒーで眠気を覚まして仕事するというのがまっさきに頭にあったので、コーヒーは交感神経を働かせると思っていました。

先日治療した患者さんが、お昼ご飯を食べたら眠くなって、コーヒーを飲んだら目が覚めて午後の仕事を何とか出来たと言っていて、ごはんで副交感神経が興奮して、コーヒーで交感神経が働いたんですねぇと話をしていたので、コーヒーの副交感神経を働かせる話を聞いて、少し混乱しています(汗)

これはコーヒーの飲む量でどっちの自律神経が働くかが違うのでしょうか?

今は色んなことを自律神経で考えているので、動画などで学んだことをすぐ患者さんに説明したりして、一緒に納得したりしています。そして自分がちゃんと理解していないとスムーズに説明できなくて、もう一度動画を見なおしたりしています。

基本的な質問かもしれませんが、ご教示いただけますと幸いです。
運動 食事 治療 gaku - 2023年11月03日(金) 07時22分18秒 No.1135
おはようございます、稲舛先生。
詳しくアドバイスして頂き、をありがとうございます。

>中高年の健康を考えると、運動、食事、治療は考えなければならないと思います。特に、最も重要なのが運動です。それに見合った食事をする。治療は、死ぬまで健康だったら必要ないですね。

本当にその通りですね。そして、自分も含めて、最も重要な運動が一番足りていない人が多いように思います。


>私の治療スタンスは、私=鍼灸師が治療のすべてをまかなうのではなく、患者さんと共に治すことを心がけています。そのためにも、動診や腹診をして因果関係を理解していただくことは重要ですよね。

動診、腹診をして、患者さんに治療の一つ一つを説明しながら刺絡をして、その刺絡で動診、腹診の感じがどう変わったかを一緒に確認しながらやるのは、私だけでなく、患者さん自身も自分の体を理解できるから治療が面白いとおっしゃってくれます。

患者さんが自分の体の変化を感じながら、こちらが説明すると、その患者さんの運動や食事の改善に説得力が出るので、具体的にどう改善していくかも一緒に考えたりして、今までよりも前向きに取り組んでもらえるように感じます。


>帝王切開や盲腸など腹部の手術では、傷や癒着のトラブルを少なくするために運動は必須条件です。治療で腰痛や首肩のコリ痛みが軽減されたところで運動をすすめるとさらに改善します。

手術痕のトラブルの患者さんたちに、手術痕と首痛や腰痛の関係を治療で実感してもらい、それが治療でだんだん改善されてきたら、少しずつ運動を始めてもらっています。私自身も、手術痕の圧痛が治療を重ねると減っていくんだというのも体験し、今度は運動やストレッチをしてもらうと、どこまで患者さんの痛みが改善されていくのか経過を見ていくのが楽しみになっています。

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