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交感神経抑制の手の治療でH6を使うのは? gaku - 2023年11月20日(月) 09時08分15秒 No.1208
おはようございます、稲舛先生。
ご返答いただき、ありがとうございます。

術者の効率的なところと、自律神経が敏感な人には足のF4で交感神経を抑制した方が安全ということを、考えながらどの井穴を使うか考えるということですね。

私は、高位中枢の交感神経を抑制する意味を、今回、稲舛先生に説明していただくまで、よく理解していなかったので、高位中枢の交感神経を抑制しようという目的でH6F4を使ったことが、ほとんどありませんでした。

これからは高位中枢の交感神経の抑制もすることがあると思いますが、稲舛先生がやりすぎの脳貧血の話をよくされるので、H6F4を使う時は、”5滴で確認”を念頭に置いておこうと思います。

ありがとうございました。
沖縄 ぎんなん治療院 - 2023年11月20日(月) 07時58分37秒 No.1207
交感神経抑制の手の治療でH6を使うのは? ぎんなん治療院 - 2023年11月19日(日) 17時14分32秒 No.1206
gakuさん、こんにちは。

例えば左F1F6F4や左H3H2H6というように、低位中枢の交感神経の抑制に、高位中枢の交感神経の抑制を加える時は、足の低位中枢をやったら足のF4、手の低位中枢をやったら手のH6というように近いところの高位中枢の抑制を使うのが基本でしょうか?

 治療の組み立てには幾通りかあると思うのですが…

 治療の効率を考えると、H3H2と心臓の治療をやって高位中枢の交感神経抑制をする場合、やはり、H6井穴刺絡の方が、わざわざ足に行かなくても良いので、効率が良いのではないかと思います。
 ただ、自律神経が敏感な方は、交感神経を抑制するに効き目が強めのH6より、優しく効くF4の方が良いかもしれません。

 でも、H6井穴刺絡を5滴出血させる毎に患者さんに「変化はないですか?」と聞けば、治療の刺激量をちょど良いところで止めることができます。
 意外に5滴くらいでパッと良くなっていることはあります。
 敏感かな?と思われる患者さんに、それを聞かずにやっていると、やりすぎの相反作用が出てしまって脳貧血!となることがあります。
原因が、高位中枢と考えられる場合 gaku - 2023年11月19日(日) 09時04分10秒 No.1205

おはようございます、稲舛先生。

私の中ではモヤッとした疑問がある時、自分自身の中で疑問が整理されていないことが多く、質問を何度も書き直しながら、自分の頭を整理していくと、疑問の核心が見えてきます。でも複数の疑問が折り重なっているときがあり、一度で全部を質問してしまうと疑問の本質がぼやけるかなとか考えながら、質問させていただいています。

稲舛先生の説明は、「経絡上に点在する痛みを取ってくる」井穴刺絡のように感じました。1つの質問から、私が悩んでいたいくつかの疑問への回答にもなっています!ありがとうございます。


>時々ある高位中枢が原因の痛みや動きの問題、ありますよね。ただ、探究していくと原因が心身のストレスによる高位中枢の興奮ではないか?他の症状や治療は、枝葉をやっているのではないか?と、考えることはあります。

私は、高位中枢が原因の痛みや動きは無いのではないかと思っていたので、今回も質問して良かったです。高位中枢が原因の痛みや動きがあったら、風邪の治療と同じことになるし、何でもかんでもストレスが原因というのはどうなんだろうとも思ったのです。

でも考えていく過程を丁寧に説明していただいて、高位中枢の交感神経が原因の痛みなら、低位中枢で感受性の高いところの交感神経を抑制しながら、高位中枢の交感神経を抑制するという、風邪の治療と同じ考え方でいいんだというように納得しました。また、低位中枢の交感神経の抑制の時に、F4やH6を追加していることも、考え方としてちゃんと理解できた気がします。

>H6F4やH5F5が原因じゃないだろうか?と、鑑別診断することになります。初診の治療で得られた効果を考えて、動診、腹診をやってから高位中枢の井穴刺絡をやって、“どの症状が改善するか?”を見分けることになります。

副交感神経の異常興奮で痛みが出ることは理解していたのですが、低位中枢の交感神経性の痛みや動きとも絡んでくることを、意識できていなかったので、再度、頭を整理してみようと思います。理解が深まりそうな気がします。


>肩とか首とか”で考えると、H6F4やH5F5井穴刺絡で、体性神経=経絡上の痛みの治療とならないか、治療効果がかぶってしまわないか?です。うまく経絡上の痛みや動きと高位中枢抑制の井穴が違ってくれればできると思います。なので、その日の治療の一か所目、とても考えなければならないと思っています。

これは何度も稲舛先生に言われていることですが、この1か所目を見極めるためには、考えなければなりません。核心から教えていただいているので、すぐに井穴刺絡はできるようになりますが、同じことをやっていても、その井穴刺絡の裏には知識と経験に裏打ちされた奥深い考えがあるのだと感じます。その考え方を惜しみなく、わかりやすく教えていただけて、感謝です。

またまた質問なのですが、いくつかの症例を拝見していると、例えば左F1F6F4や左H3H2H6というように、低位中枢の交感神経の抑制に、高位中枢の交感神経の抑制を加える時は、足の低位中枢をやったら足のF4、手の低位中枢をやったら手のH6というように近いところの高位中枢の抑制を使うのが基本でしょうか?

もちろんしっかり高位中枢を抑制したい時にはH6F4と全部つかうこともあると思いますが。以前、自律神経過敏の相反作用の時には、足を使うことにすごく意味があったので、質問させていただきました。

ちなみにこの疑問の発端は、便秘で交感神経抑制の治療目的で左F6F1をやって、最後に高位中枢の交感神経も抑制しておこうと左F4の刺絡をやろうとしたら、両方のF4のところにタコができてて刺絡できず、左H6の刺絡をした患者さんがいました。

よろしくお願いいたします。
原因が、高位中枢と考えられる場合 ぎんなん治療院 - 2023年11月18日(土) 09時59分17秒 No.1204
gakuさん、おはようございます。

 時々ある高位中枢が原因の痛みや動きの問題、ありますよね。
 初診では、動診や腹診をやった結果に基づく治療をして、患者さんも、やってるこっちもそれなりに満足です。

 と、患者さんは鍼灸師を信頼して、治療が終わること「実は、こんなことが」と話しはじめられ、その心身のストレスが高位中枢を異常興奮させているな!?となることは度々あります。

 浅見先生は、それを見越してか?
 胃の治療をするとき左F1F6F4と高位中枢を抑制するF4井穴刺絡をするように書かれています。
 肝臓でも、腎臓でも、高位中枢の抑制もやった方が良いんだと。
 これは、いろんな意味があるのかもしれませんが、うまく問診ができなかった場合でも、F4やっていれば高位中枢も抑制されて良い結果が得られるからね、と、浅見先生の優しさかもしれません。

 ただ、探究していくと原因が心身のストレスによる高位中枢の興奮ではないか?
 他の症状や治療は、枝葉をやっているのではないか?と、考えることはあります。
 いやいや、枝葉の治療はとても大切で、枝葉を抑制しておかないと、最後に、高位中枢の抑制をやってもパッと効いた感じがありませんよね。

 でも、ここはH6F4やH5F5が原因じゃないだろうか?と、鑑別診断することになります。
 初診の治療で得られた効果を考えて、動診、腹診をやってから高位中枢の井穴刺絡をやって、“どの症状が改善するか?”を見分けることになります。
 ここで問題となるのが…
 “肩とか首とか”で考えると、H6F4やH5F5井穴刺絡で、体性神経=経絡上の痛みの治療とならないか、治療効果がかぶってしまわないか?です。

 肩コリでH6大腸経=振り向きの肩コリ、F4膀胱経=前後や斜め下向きでの肩コリとかぶらなければ良いですよね。
 側屈の肩コリで胆経三焦経F5H5やらなければならない時、ちょっと悩みますよね。

 腰痛でF5胆経上の痛みだとやりにくいですが、この場合H5で改善するかを診ることはできます。
 F4をやらずにH6で腰痛が改善するかと、うまくやれることもあります。

 こんな感じでうまく経絡上の痛みや動きと高位中枢抑制の井穴が違ってくれればできると思います。
 なので、その日の治療の一か所目、とても考えなければならないと思っています。
高位中枢の交感神経と首の痛み gaku - 2023年11月18日(土) 06時55分08秒 No.1203
おはようございます、稲舛先生。
また質問させてください。

心身のストレスが、高位中枢の交感神経と副交感神経のどちらを異常興奮させるかはその時々のその人の状態によるから、その都度、状態を考える必要があると理解しています。

ストレスで高位中枢の交感神経が異常興奮した場合、感受性の高い臓器、例えば胃が影響を受けると胃炎になったりしますが、内臓器ではなく、運動器(と言っていいのかわかりませんが、首とか腰とか筋肉とか)の弱いところが痛むということもあり得ますでしょうか?

つまり、言い換えますと、

高位中枢の交感神経の異常興奮が、体制神経的な治療でないと取れないような首や腰などの痛みの原因となりますでしょうか?

それとも、体制神経的な治療でないと取れないような運動器の痛みは、靴の影響や動作の影響など物理的な影響、物理的な原因が必ずあるものでしょうか?


ちなみにこの疑問の発端を書かせていただきます。

先日いらした患者さん、2ヶ月ほど前から左の首から肩にかけて(左肩上部より少し後ろ、ちょうど天髎から肩中兪にかけてくらい)に何か乗ってるような重いような痛みがあります。

首の動診、腹診して治療しました。腹空鏡で子宮筋腫除去の手術をされているので、手術痕と癒着と思われるところ圧痛3か所に置き針、腹診では膵臓部のみに圧痛があり、左F6F1に井穴刺絡。それぞれの治療ごとに動診で痛みを確認して、ここまでの治療で左首肩の痛みはだいぶん楽になりました。あと体制神経的に残っていると思われるメインの痛みに左H5の刺絡をしました。9割くらいは痛みが取れたので、終了としました。

ちなみにこの方の肩の痛みは朝はましで、日中にだんだん辛くなるとのことだったので、副交感神経の異常興奮ではないと判断しました。ただ治療の最後の方に色々話を聞いていると、副交感神経の異常興奮の症状があることもわかりました。

この左肩の痛みの思い当たる原因を聞いた時、2ヶ月くらい前から実家の片づけを手伝っているが、そこで会うもともと折り合いの悪い親戚から強い精神的なストレスを受けているから、そのせいだと思うと言われたのです。

ただ、この方の場合、手術痕・癒着と膵臓の処置で痛みがかなり軽減しているので、この方の言うストレスが直接、首の痛みに関係しているだろうか?と疑問に思いました。この方だけでなく、どこか痛いときに精神的ストレスのせいだと思うという人が、案外いるのですが、これまではこんなにちゃんと鑑別診断しながら治療できてなかったので、改めて疑問に思いました。

うまく質問できているかいまいち不安ですが、よろしくお願いいたします。
靴が足を悪くする が 靴が教えてくれることも gaku - 2023年11月18日(土) 06時33分53秒 No.1202
おはようございます、稲舛先生。
お返事をありがとうございます。


>お役に立ちましたでしょうか?

自分で質問しておきながら、なんですが、何倍にもなって丁寧に解説していただいているので、その情報量にアップアップと溺れそうになりながらも必死にしがみつき、広く深く学ばせていただいています。東洋医学的な勉強を中心にしてきたので、特に、動きや運動器的な痛みや見極めは勉強不足なので、どんなお話もすっごく勉強になります。

私は裸足が好きなので、家に帰ると、冬でもすぐに裸足になっていますが、足の健康には良かったんだなと思いました。ただ、歳をとったせいか(汗)、真冬は家の中でも裸足だと足が冷えて辛くなってきたので、最近では、足の土踏まずあたりで靴下を切って、指先は裸足で、かかとや足首は靴下を履いてる状態にすることがあります。これだと指の解放感はそのままで、かかとや足首が温かいだけでも足の冷え感が違います。

>たくさんと言っても、膝や腰に問題がある患者さんの靴を何足か見ればすぐにわかります。

早速自分の靴底を見ました。かかとの外側がすり減ってましたが両足とも同じくらいで、問題ないかなと思いました。患者さんの靴底を観察してみようと思います。


>この子は、内転筋を傷めているので、外に開きたくない、そのような歩き方をするので、カカトが全面すれています。パトリックテストでは開脚で内股に痛みがある、さらに、座位でゆっくりと膝を持ち上げると真っ直ぐ上げられずに、若干外に開くように上げる。内股に痛みがあると外に開きたくない歩き方、走り方、内転筋群に痛みがある?です。座位で膝を上げる→ゆっくりと歩き始めが辛い…膝を持ち上げる筋肉、大腿四頭筋や大腰筋に痛みがある?こんなことではないかと思います。

少し考え方がわかってきました。
人は辛い動きがあると、日常の動作でその動きを回避するように動いているということですね。その辛い動作が何かは、動診をやればわかるということなのですね。

自分で勝手に考えて分かったつもりにならずに、質問して良かったです。
このような一つ一つの動作を考えて、問題を見つけていけばいいのだと思うと、パッと一連の動作からすぐには問題を見つけられなくても、まずは一つずつ考えていくということなら、できそうな気がしてきました。

●子どもの治療、針を刺したり、刺絡をすることはまずありません。
 身体のメンテナンス法、ストレッチ、やって無い所のトレーニング法をいくつか教えて、いっしょにやって、どうしてもの一か所だけにパイオネックスゼロです。

なるほど、子供は成長途中、変化の途中だから、その成長を少しサポートしてあげるような感じかなと思いました。

詳細に解説いただき、ありがとうございます。
靴が足を悪くする が 靴が教えてくれることも ぎんなん治療院 - 2023年11月17日(金) 17時20分27秒 No.1201
gakuさん、お疲れ様です。

 30年ほど前から20年間くらい、靴屋さんをやっていました。
 靴は、ドイツ製のコンフォートシューズですが、足に良い靴が無いことがわかって10年くらいに止めました。
 あまりに靴で足を悪くしている人が多いので、靴の研究→靴屋さんとなったのですが、たどり着いたのが裸足、裸足に近い靴です。
 裸足に近い靴は、指先を締め付けない、靴底が薄い、カカトが無い物でどうやったって裸足に近い良い靴はありません。
 五本指の靴や足袋のようになった靴なんてありますが、五十歩百歩です。

 だったら、安い物でそれなり、それなりのものがあります。
 小学校の上履きのようなもので、あれが甲を押さえるのがゴムじゃなくて紐になっていればいいなと思います。
 なるべく裸足で歩くように、アーチサポートの着いたインソールは入れない、なんて、アドバイスします。

■靴の底のどこがすり減っているかで、体のどこに問題がありそうかというのも推測できるんだなと思いました。

●靴底の減り方をたくさん観察してください。
 たくさんと言っても、膝や腰に問題がある患者さんの靴を何足か見ればすぐにわかります。
 足は若干外に開いた状態なので、そのように靴もすれます。
 この子は、内転筋を傷めているので、外に開きたくない、そのような歩き方をするので、カカトが全面すれています。
 極端に外側がすれているのも問題ですが。
 
 パトリックテストでは開脚で内股に痛みがある、さらに、座位でゆっくりと膝を持ち上げると真っ直ぐ上げられずに、若干外に開くように上げる。
 内股に痛みがあると外に開きたくない歩き方、走り方、内転筋群に痛みがある?です。
 座位で膝を上げる→ゆっくりと歩き始めが辛い…膝を持ち上げる筋肉、大腿四頭筋や大腰筋に痛みがある?
 こんなことではないかと思います。

 さらに、大人の人の靴でカカトに縫い目がある靴では、縫い目がカカトに対して歪んでいることもあります。
 外側全体が減っていることも、これは、足首の外側の靭帯が伸びている?
 ジョギングしている人にも、後ろから見ると足首が折れているランナーが結構います。
 ジョギングシューズが悪いのですが、カカトがそのようにすれているのに買い替えずに履きつづけていると、その足首の問題を助長させてしまう結果になります。

 裸足で走れば、このような問題は起こることは無く、足腰膝や股関節の筋肉の調整もします。
 ただし、靴下を一枚履いても、この機能は失われます。
 そして、悪い足、膝、腰の方に負担をかけないあるき方、走り方をする=良い足・健側の足に荷重をかけて、負担をかける歩き方・走り方をします。
 そんな時には、そんな風に歩きますよね…片足引きずるように(ビッコを引くは、使ってはいけなかったかな?)
 この歩き方は、シーソー法です→健側に強い刺激

●子どもの治療、針を刺したり、刺絡をすることはまずありません。
 身体のメンテナンス法、ストレッチ、やって無い所のトレーニング法をいくつか教えて、いっしょにやって、どうしてもの一か所だけにパイオネックスゼロです。

 例えば、これから冬、鼻水が止まらず寝られない子どもっていますよね。
 H5F5井穴刺絡をやっても良いんですが、私は治療室で、その子と一緒にに10分間走って交感神経を健康的に働かせることをしています。

 お役に立ちましたでしょうか?
ナースシューズの罪 gaku - 2023年11月17日(金) 15時30分08秒 No.1200
こんにちは、稲舛先生。

>治療の流れからして、膀胱経上の痛みもあるようだったからF4膀胱系にも何かアプローチされただろうな?とは思っていましたよ。

色々とお見通しですね(笑)


>以前、中年の看護師さんが、転職した時に若い人と同じナースシューズを履いてから足を傷め、その後腰痛となった症例がありました。早く職場に慣れたいという思いで、無理してしまったんですね。あの、白い、硬そうな、ヒールがちょっと高いナースシューズ、白衣の天使のイメージ作りには良いのですが、罪作りですよね。

皆さんが履いているから、ナースシューズは”良い靴”なのかと思っていましたが、そうではないのですね。今は、ズボンを履いて、白いスニーカーを履かれている看護師さんも多くなりましたね。看護師さんは肉体労働ですから、それに見合う装備が必要だと感じます。

靴の話が出たので、ちょっと質問なのですが、昨日、稲舛先生が投稿された「膝の痛み 成長痛?」の中に、「靴を見ると、左靴はかかと部分の減り方がカカト全体になっているので、内股に問題がありそう」書かれていました。

靴の底のどこがすり減っているかで、体のどこに問題がありそうかというのも推測できるんだなと思いました。

かかと全体がすり減っているということが、どうして内股に問題がありそうと考えられたのでしょうか?解剖学の教科書を引っ張り出して、股関節の内側の筋肉や内転筋に何か問題があって、ちゃんと股関節を屈曲できず、足を持ち上げられていないから、歩き出しに足を引きずる、そしてかかとがすり減る、のかなとか考えたのですが、この理解で合っていますでしょうか?

そして治療は、親指の股の圧痛点にパイオネックスゼロを貼って終了。。。有効な刺激と刺激量に右往左往している私には、高度な治療に思えました。
高血圧 仕事のストレス 腎臓 婦人科 ぎんなん治療院 - 2023年11月17日(金) 11時33分48秒 No.1199
50歳代、女性。血圧が高くなって、ドキドキすることがあります。

 不整脈や急な動悸ではなく、血圧が高くなった時に感じているものです。
 動診では、右膝の痛みが少しあり、登山で降りる時にガクッとなってから痛んでいます。
 首は、どの角度でもコリ感が強く出ます。
 腹診は、右の腹部③と臍の下①に圧痛があります。
 涙目となることが多い、原因は、携帯電話?

 右膝の痛みを確認すると、正座で痛み、ベッドの端から足首を出すと痛みがありません。
 座位で、膝を抱えて曲げても左右さ無く、痛みを感じませんので“膝は悪くない”
 病院では、MRIを取って薬でしたが、改善することはありませんでした。
 足首脾経の「商丘」に円皮針を貼ると、膝の痛みはほとんど解消しました。

 下腹部の圧痛を指で押さえてもらって、三陰交の圧痛の左右差を比較すると左三陰交に強い圧痛があるので、円皮針・パイオネックス0.6を貼ると、ほぼ鎮痛、その後、左右F2井穴刺絡をしています。
 血圧が上がっているのが主訴ですが、3年まえから始めた仕事(以前は専業主婦に近い生活)のストレス、腎臓の交感神経の興奮があるようです。

 腎臓の治療に左右F3井穴刺絡をすると腹部③は解消しました。
 被害を受けている心臓の治療に、深呼吸後(空気は胸)H3井穴刺絡を左→右→左→右とやったところで呼吸の入り方が安定しました。
 左H2もやってみましたが、変化ありません。

 さて、ここまで交感神経抑制の治療でだいたい満足できる治療結果となっているのですが、患者さんの訴えの一つに“涙目”があります。
 携帯を見すぎる、老眼鏡が合っていない、など、ありますが、今すぐには解消できないので、少しだけやってみることにしました。

 涙が出ているのを確認(手で拭うほど)左右F5井穴刺絡30滴で涙が止まり、スッキリした感じに。
 このままだと、副交感神経が抑制されたままなので、症状を確認しながらF4井穴刺絡をすることに。
 左F4を30滴…涙は止まったまま。
 右F4を10滴…少し涙が出そうな気がする、ここで、終了しました。
 肩コリの治療に、百会の頭部刺絡を一回やって治療を終わりました。

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